■お金で買えないものは「空気」!? 天然発言に癒される人も

 すでに紹介したように、人気投票で花沢類を選んだ人の中には彼の“ナイスボケ”を評価する声も。ここでは筆者も思わず笑ってしまったエピソードを2つ紹介する。

 つくしはF4と出会ったばかりの頃、道明寺のお金の使い方に驚き花沢に“お金で買えないものってあると思う!?”とたずねる。花沢は一瞬きょとんとして「空気」と答えるのだが、こう答える彼は大喜利で才能を発揮できるかもしれない。

 またつくしの父が東京で仕事を見つけられず、母と弟を連れて田舎の漁村で働くことになった時。1人暮らしを始めるもお金がないつくしは、粗大ゴミの日にゴミ捨て場からイスとテーブルを家に持って帰ろうとするのだが、そこを花沢に見られてしまう。

 つくし本人としては恥ずかしくてたまらないだろうが、なんと花沢は彼女に「手伝おうか」「イス欲しいの?」と聞いていた。

 普通こんな姿を見たら苦笑いする人もいるだろうし、知り合いでも見て見ぬふりをしてしまうかもしれない。少しずれているとはいえ花沢は人を一切否定せず、偏見のない接し方をしてくれる。そんな一緒にいるとほっこりできそうなところも、彼の数ある魅力のひとつだ。

■友人のフォローに回る一面も素敵

 つくしは道明寺と付き合う前、彼の権力や支配力の強大さを指して「あんたといると窒息しそうになるの」と話していた。その一方、ストレスマックスな学園生活の中で、花沢と一緒にいる時間は穏やかで落ち着くという。そう、そばにいるだけで心洗われるような魅力があるのが花沢類という男なのだ。

 また、つくしが高校卒業間近、道明寺からのプロポーズに戸惑っているのを見た花沢は、「司のことわかってやって」と発言するなど、友人思いな一面も見せていた。つくしに想いを寄せているにもかかわらず、彼女が幸せになるのであれば身を引くし、親友と結ばれることを応援する。そんな健気な姿になんともキュンとしてしまう。

 

 2023年に誕生30周年を迎えた『花より男子』。花沢類にうっかり惚れてしまいそうなエピソードはここに書ききれないほどたくさんあるので、この機会に本作を読んでみてはいかがだろうか。

  1. 1
  2. 2