12月28日は『花より男子』牧野つくしの誕生日! 道明寺よりも人気? 女性ライターが語る「圧倒的に花沢類派」な理由の画像
花より男子 VOL.3 [DVD]/東映ビデオ

 1992年に『マーガレット』で連載開始された神尾葉子氏の『花より男子』。実写ドラマでも話題になった人気作で、コミックスの発行部数は紙だけで5940万9000部超(2023年4月19日時点)を記録している。

 本作の主人公・牧野つくしは、両親から玉の輿に乗ることを期待され、貧乏なのにもかかわらずお金持ちが集う英徳学園高等部に通っている。彼女は最初、学園で絶対的権力を持つイケメン男子4人組“F4”の1人・花沢類に惹かれていた。

 つくしは最終的にF4のリーダー・道明寺司と両想いになるのだが、それはつくしと花沢がお互いを好きになるタイミングがずれてしまった背景も多少はあるだろう。また花沢類は読者人気も高く、道明寺より彼を推す人も少なくない。

 本日12月28日はそんなつくしの誕生日。この機会に、筆者が考える「圧倒的に花沢類派」が多い理由を紹介していこう。

■人気投票では道明寺司を抜いて第1位になったことも

 『花より男子』のキャラクター人気投票は何回か実施されており、1997年発売の単行本17巻では第1位が道明寺司、第2位は花沢類だったことが報告されている。

 物語が進むと、31巻とスペシャルキャラクターブックの人気投票では、第2位の道明寺を抜いて花沢が首位に君臨。花沢に投票した人からは「いつもクールなのに、ピンチの時、必ず守ってくれる」「ナイスボケも最高!」という声が寄せられていた。

 追って紹介していくが、花沢はクールで優しい王道的なかっこよさがある一方、超マイペースだったり天然発言をしたりと、少々抜けているところもかわいらしいキャラ。そのギャップにやられてしまう女性読者も多かったのだろう。むろん筆者もそのうちのひとりである。

■何があってもブレない… つくしを救いたい気持ちが次第に恋心へと変わっていく

 英徳学園では、F4(おもに道明寺)に目を付けられた生徒は、ロッカーに“赤札”を貼られ学園に居づらくなり、退学に追い込まれることもある。作中、つくしも赤札を貼られていじめの標的になるのだが、花沢は周囲を顧みず彼女をお姫様だっこして救出する。

 学園中の笑いものにされて虐げられる女子を、1人で助ける勇気は普通はなかなか持てない。おまけに花沢の立場からいえば、それはF4に対する裏切り行為のようなものだ。そういった中で彼が、出会ったばかりの頃から自分の意志でつくしに手を差し伸べる姿にはかなりの好印象を受ける。まさにヒーローだ。

 その後紆余曲折あって、つくしが道明寺と付き合い始めたことを知った時、花沢は「うれしいような さびしいような」「牧野は俺にとって特別だったから」と本人に伝える。このあたりから、花沢はつくしへの想いを表に出すようになっていく。つくしが自分の前から去った道明寺をニューヨークまで追いかけた際も、心配した花沢はすぐに彼女のもとへ行き、キスをして「好きなのかな そうか そうかも」と告白。

 いつも自身の世界観を持ち、何を考えているのかわからない花沢だが、つくしが困っている時は必ず助けてくれる。そして、だんだんと惹かれていく自身の恋心を、きちんと言動で表すのも彼の魅力だろう。

 しかも初恋相手・藤堂静の前では照れたり幼い表情を見せたりすることもあり、そういう純粋な弟っぽいところもかわいく思える。

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