■運命の5王子の1人のはずなのに…「キン肉マンビッグボディ」

 レオパルドンはシリーズ最高の“かませ犬”と言われるが、そのボスであるキン肉マンビッグボディもなかなかのかませ犬だ。

「キン肉星王位争奪編」運命の5王子の1人であるキン肉マンビッグボディ。青いアメフト風のプロテクターと赤いモトクロス風のヘルメットを身につけ、5王子のなかでもダントツの巨体を誇っていた。

 ビッグボディが率いる“強力チーム”は、王位争奪サバイバルマッチで、キン肉マンスーパー・フェニックスの“知性チーム”と対戦。しかし、相手の先鋒マンモスマン1人に次々とチームメイト4人が倒されてしまう(副将キャノン・ボーラー戦は故意の引き分け)。

 そして、アニメ第2期第13話「真紅に染まる純白のマントの巻」では、キン肉マンスーパー・フェニックスとのリーダー対決をしたキン肉マンビッグボディ。しかし、これと言った見せ場もなくスーパー・フェニックスに頭突きで上空に跳ね上げられ、キン肉族三大奥義の1つ“マッスル・リベンジャー”を喰らい、白目をむいて敗北する。

 のちに作者であるゆでたまごも、キン肉マンビッグボディははじめから“かませ犬”として作り、技すら考えてなかったと語っていた……。運命の5王子の1人のはずなのに、あまりにも不遇過ぎる。

 

『キン肉マン』シリーズに登場した、不遇すぎる負け方をした超人を紹介してきた。いずれも、対戦相手の強さだけが目立つ負け方だったように思う。とはいえ、ミスターカーメンとキン肉マンビッグボディは新シリーズで復活を果たし、モーターマンも小説『ディープオブマッスル!! キン肉マン リアルノベルズ』に登場しており、今後漫画でも復活するかもしれない。

 このようにどんなに不遇な負け方をした超人も愛され続け、復活のチャンスがあるのが『キン肉マン』の醍醐味でもあるだろう。

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