■龍の頭に多彩なギミック『Gガンダム』ドラゴンガンダムと『ガンダムW』シェンロンガンダム
ガンダムシリーズにも龍デザインのモビルスーツが登場する。それが、アニメ『機動武闘伝Gガンダム』に登場するドラゴンガンダムだ。本作は“ガンダムファイト”という格闘技大会を描くもので、ガンダムシリーズの中でも異色の作品であり、ドラゴンガンダムも正確には“モビルスーツ”ではなく“モビルファイター”である。
ネオチャイナ代表のサイ・サイシーが搭乗する本機は、“ドラゴン・クロー”と呼ばれる龍の頭の形をした伸縮自在の両腕部を持つ。その内部には“ドラゴン・ファイヤー”と呼ばれる火炎放射器も搭載され、多彩なギミックが特徴的だった。
このドラゴンガンダムが好評だったのだろう、次番組『新機動戦記ガンダムW』でもドラゴンモチーフのモビルスーツ・シェンロンガンダムが登場している。中国人の張五飛(チャン・ウーフェイ)が搭乗し、ドラゴンガンダム同様、“ドラゴンハング”と呼ばれる龍の頭をした右腕の武装があり、火炎放射器“ドラゴンハングファイヤー”も搭載していた。
ちなみに、シェンロンガンダムは後に修復強化され、アルトロンガンダムとなり両腕が龍になっていた。龍が2匹になり攻撃力も2倍ということだろうか?
■カルビ丼と交換!?『東京卍リベンジャーズ』ドラケンの龍のタトゥー
最後は和久井健氏の『東京卍リベンジャーズ』から、龍宮寺堅(通称:ドラケン)を紹介する。東京卍會副総長である彼は、185センチと長身で、作品の中でも高い戦闘能力を持っている。また、面倒見がよく周りへの気配りができる兄貴的存在でもある。
そんなドラケンのトレードマークは、やはり特徴的な金髪の三つ編みとサイドの刈り上げ、そして側頭部の龍のタトゥーであろう。ドラケンの左頭部に彫られた龍のタトゥーのデザインは、なかなか洗練されていてかっこいい。現実でもステッカーやアクセサリーなどグッズに多数採用されるほどだ。
この特徴的な龍のデザインは、東京卍會弐番隊隊長である三ツ谷隆によるもの。髪を伸ばしているので普段は見えないが、実は三ツ谷の頭にもドラケンと同じ龍のタトゥーが彫られている。アニメの第34話『The light of my life』では、三ツ谷がドラゴンをデザインしドラケンの“カルビ丼と交換”した経緯や、ドラケンと三ツ谷が“東卍の双龍”と呼ばれるゆえんなどが語られていた。
今回は、2024年「辰年」にちなんで、漫画・アニメキャラの龍をほどこしたかっこいいデザイン5選を紹介してきた。どのデザインにもオリジナリティと、龍が持つ独特の力強さがあった。いよいよ来る「辰年」本番には、新たな龍デザインの漫画・アニメキャラが誕生するのだろうか。