■“ロボット”アニメのエッセンスが目白押し!…『星銃士ビスマルク』

 さまざまなジャンルのアニメがあるなかで、いつの時代も愛されている定番ジャンルといえば“ロボットアニメ”ではないだろうか。

 1984年に日本テレビ系列局の一部にて放映された『星銃士ビスマルク』も、当時の視聴者たちを夢中にさせたロボットアニメである。

 本作は、『うる星やつら』や『NARUTOーナルトー』といった数々の有名アニメを手掛けることとなる「スタジオぴえろ」がはじめて製作した巨大ロボットアニメで、もともとは半年間の放映予定だったが、好評だったことを受け期間が延長された。

 人類が太陽系へと進出した2069年の世界を舞台に、侵略行為に乗り出したデスキュラ星人と、彼らに対抗すべく作られた巨大変形ロボ「ビスマルク」との戦いを描いた本作。

 大型宇宙船から、テンガロンハットとマント姿の“ガンマン”を連想させる人型に変形する「ビスマルク」。格闘戦もお手の物だが、主力となる武器は携行しているハンドガン型の「ロングトム」なる遠距離武器だ。加えて、ロボットアニメのお約束ともいえる必殺技もしっかり用意されており、全砲門を前方に集中して打ち放つ「オルガニックフォーメーション」は、派手な見た目通り相手を一撃で葬ってしまう。

 その人気は国内だけにとどまらず、海外でも『Saber Rider and the Star Sheriffs(セイバー・ライダー&ザ・スターシェリフズ)』とタイトルを変えて放映され、その後、ゲーム作品も発売されるほどの人気を誇った。2020年にはロボットたちが夢の共演を果たすゲーム『スーパーロボット大戦XーΩ』にも登場するなど、放映が終わった今もなおメディア展開を続けている。

 チームが乗り込む変形ロボに必殺技、そして世界を侵略する異星人……など、“これぞロボットアニメ”といえる要素がこれでもかと詰め込まれた、珠玉のアニメ作品だ。

 

 80年代は数々の名作アニメが放映され、そのクオリティの高さから多くの根強いファンたちを獲得している。『北斗の拳』同様、かつての名作たちも新たなアニメーションで蘇ることを、ファンたちは秘かに期待しているのかもしれない。

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