11月23日、芥見下々氏による同名コミックを原作としたアニメ『呪術廻戦』の第42話(第2期第18話)「理非」が放送された。放送開始10分後からこの回のメインとなった七海建人の通称「ナナミン」がX(旧Twitter)でトレンド1位になり話題を集めた。
※以下にはアニメ『呪術廻戦』の一部内容に触れています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。
■「アニメ化は可能?」と心配の声も上がっていたナナミン回
第2期で描かれる「渋谷事変」では、ハロウィンで賑わう渋谷駅周辺で大勢の一般人が閉じ込められる中、呪術師と呪詛師の壮絶な戦いが繰り広げられている。
42話は、渋谷の街を壊して数多の人を殺した宿儺の惨状を目の当たりにした主人公の虎杖悠仁が、体が半分焼かれ大火傷を負った七海と再会するシーンが描かれる。七海は虎杖に「後は頼みます」という言葉を残して真人によって倒され、ここから虎杖と真人のバトルがスタートするという展開が描かれた。
「渋谷事変」では敵味方問わず多くのキャラクターが倒れることとなり阿鼻叫喚の状態。
中でも人気キャラであるナナミンに関する衝撃的なシーンは、原作漫画の本誌掲載時も多くのファンを嘆き悲しませると同時に、あまりに残酷な表現のため「アニメ化は可能なのか?」と心配の声も上がっていた。
実際に放送されたアニメでは、原作とはキャラの立ち位置が変わっていたり、後ろ姿しか描かれなかった七海と同期の灰原の幻影が顔が映る形で描かれていたりと、アニメならではの演出があった。またアニメになることで色がつき、より立体的に見えることでさらにショッキングさを増していたように感じられた。
この回の放送直前、七海役を務める声優の津田健次郎は「事実に即し 己を律する それが私です」と七海の口調でXに投稿していた。
そして放送後には42話の台本を添えて「後は頼みます」というコメントを投稿。本編にリンクした投稿がさらに涙を誘うこととなり、Xではアニメ放送中から「ナナミン」がトレンド入り。終了後には「嗚咽が止まらなかった」「ナナミンに涙が止まらない」「ナナミン、お疲れさまでした」といったファンからの声が多数上がった。
また五条悟役の声優の中村悠一は津田の投稿を引用する形で「箱の中だけど頼まれたよ」とコメント。七海と親交のあった五条が、獄門疆に閉じ込められている状態で返答しているようなサービス精神あふれるコメントにファンも喜んだようだった。
頼れる仲間を一人失い、ますます残酷な戦いとなる渋谷事変。ファンにとっても手に汗握る展開が続きそうだ。