『機動戦士ガンダムSEED』『ガン×ソード』『NG騎士ラムネ&40』…歴代ロボットアニメの相性抜群だった「敵陣営の男女コンビ」4選の画像
『機動戦士ガンダムSEED』第2期OP「moment」を担当した「Vivian or Kazuma」(c) 創通エージェンシー・サンライズ・毎日放送

 主人公に影響を与える敵キャラには様々なキャラがいるが、ロボットアニメで男女コンビの敵キャラは、なぜか意外と希少な存在だ。本記事では、そんなロボアニメの敵男女コンビの中でも、特に印象に残るコンビキャラクターたちを挙げていこう。

■主題歌も印象的だった『ガンダムSEED』の敵カップル

 まずは2024年1月より完全新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開となるアニメ『機動戦士ガンダムSEED』に登場する敵陣営の男女コンビ、アンドリュー・バルトフェルドとアイシャの二人。

『機動戦士ガンダムSEED』は初代『機動戦士ガンダム』のオマージュ的な作品だが、バルトフェルドとアイシャのオマージュ元はランバ・ラル大尉とクラウレ・ハモンではないだろうか。

 ラルとハモンは夫婦だが、バルトフェルドとアイシャは恋人という関係となっている。立ち位置的には部隊長の男女コンビと同じだが、バルトフェルドたちのほうが、よりコンビ性が強調されていたように感じる。

 バルトフェルドとアイシャは複座式のモビルスーツ「ラゴゥ」に二人で搭乗し、主人公であるキラ・ヤマトと死闘を繰り広げた。ロボットアニメ全体で見ても、複座式ロボットの男女パイロットは意外と珍しく、メイン操縦士のバルトフェルドが機動と近距離戦を、射撃手のアイシャが砲撃戦を担当することで、機動力と火力を両立させていた。また、冷静さを欠きつつあるバルトフェルドにアイシャが「熱くならないで、負けるわ」と言ってたしなめるシーンもあり、精神的にも支え合っているようだった。

 タレントのビビアン・スーさんがアイシャ役の声優を務めており、第二期オープニング「moment」は彼女と元SIAM SHADEのボーカル・遠藤一馬さんによるユニット「Vivian or Kazuma」 による楽曲だった。現在YouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」では新作劇場版の公開を機に同楽曲が期間限定で配信されている。

■『ガン×ソード』の合体ロボット双子

 バルトフェルドとアイシャが複座操縦士なら、続いては合体ロボット。2005年のアニメ『ガン×ソード』より、カロッサとメリッサの双子の兄妹だ。

 自分の花嫁を殺した男を追って旅する男・ヴァンを主人公にした物語で、第1話放送までロボットアニメであることがいっさい隠されていた同作。第1話終盤に突如巨大ロボット「ヨロイ」へ搭乗し、道中でさまざまな敵と戦うことになるが、カロッサとメリッサはヴァンが追う「カギ爪の男」が率いる組織「オリジナル7」のメンバーだ。

 攻撃的な性格のカロッサと、気弱で優しいメリッサと性格は対照的。だが、それぞれの搭乗機である「シン・オブ・フライデイ」と「セン・オブ・サタデイ」は単体でも強力なうえ、シンとセン2機での合体分離を含めたコンビネーションにより、さらに性能を引き出すことができる。ロボアニメでも最強クラスの二人組だろう。

『ガン×ソード』には、他にもミハエルとファサリナといった敵男女コンビが登場した。ロボットアニメで1作品に2組の敵男女コンビが登場するアニメは、なかなか珍しいのではないだろうか。

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