■ゲスキャラが多い3部で個性を光らせた「ンドゥール」

 3部「スターダストクルセイダース」からはンドゥールを推したい。エジプト9栄神最初の刺客で、砂漠で承太郎一行を襲ったンドゥール。

 ンドゥールはDIOに出会ったことで強い恐怖を抱くとともに、彼に忠誠を誓ったという経緯がある。

 その誓いを無下にせず、承太郎らに敗北した後はDIOに関する尋問を拒否して自害。しかし承太郎に対する礼儀として「自分の名前・スタンドの由来・9栄神の存在」のみを告げるという礼儀正しさも見せている。

 連載25周年を記念して発売された画集『JOJOVELLER』での荒木氏のコメントによると、ンドゥールは座頭市をモデルにしたキャラとのこと。まさにその生き様は武士のようだった。

 3部は連載期間も長く、道中で様々な敵が登場する。卑怯な性格のラバーソールやスティーリー・ダン、アレッシーなどゲスなキャラが多いからこそ、こうしたキャラは貴重だった。

 このほか4部では虹村形兆、6部では女囚ではあるがエルメェス・コステロがジョジョファンの間でも「頼れる兄貴キャラ」と名高い。一口に人生の先輩と言ってもタイプは様々だが、どのキャラにも共通するのは筋の通った生き方というところだろうか。その誇り高い精神を見習って気高く生きていきたいものだ。

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