「エボニーデビル」に「ハングドマン」も…『ジョジョの奇妙な冒険』第3部に登場する“怖すぎたホラー系スタンド”の画像
『ジョジョの奇妙な冒険』2nd Season スターダストクルセイダース DVD-BOX 1/2 (第1-24話)

 超ロングセラーとなっている『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦氏)。作中、“スタンド”が登場したのは第3部からだ。当時はバトル漫画ながらホラー要素もかなり高く、不気味なスタンド使いも多く登場し、トラウマになったもの。そこで『ジョジョの奇妙な冒険』第3部に登場する、“怖すぎたホラー系スタンド”を振り返ってみよう。

■絶対に遭遇したくない…ホラー映画ばりの執念さでポルナレフを追いかけ回す「エボニーデビル」

 もはや、存在自体が怖いのが「呪いのデーボ」だ。シンガポールに着いたジョースター一行が宿泊するホテルで登場するのだが、ズルーッと小さい冷蔵庫から這い出てくる。あんなに大きな体格でどうやって入ったのか……しかも頭から出てきている。庫内で体を回転させたのか?

 すでにホラー要素たっぷりなのだが、デーポはスタンド「エボニーデビル」を繰り出すものの、応戦したジャン・ピエール・ポルナレフの「シルバーチャリオッツ」によってめった刺しにされてしまう。あまりに弱い……と思ったものの、なんとこのスタンドは相手を恨めば恨むほど強くなる特性を持っていた。

 その後、部屋に置いてあった人形が動き出してポルナレフを襲っていくのだが、これも怖い。ただでさえ気味が悪い人形なのだが、コレが喋って騒ぐわ、動き回るわ……もしも遭遇したら、恐怖で体が動かなくなってしまうだろう。

 しかも人形はカミソリを使いポルナレフの足首の皮をそぎ落とし、ルームサービスを運んできたボーイの顔面を切り落とす。ホラー映画顔負けのシーンの連続で、まさに1988年に公開されたホラー映画『チャイルド・プレイ』のチャッキーを彷彿させてくれる。

 攻撃すればするほど恨みがこもって強くなるから、手に負えない。極めつけはこれまで騒ぎまくってうるさかった人形が、ポルナレフを感電させようとして冷静に「死ね」と語るシーンだ。めちゃくちゃ怖かった……。

 あ、でも一番恐怖なのは、履いて洗っていないパンツで傷口を縛ったポルナレフかもしれないな……。

■「レロレロレロレロ」と「好きなんだ…ココナッツ」がトラウマになった「イエローテンパランス」

「呪いのデーボ」の次に登場したのは、ラバーソールのスタンド「イエローテンパランス」だ。コイツは承太郎も「まったく最強かもしれん」と言っていたが、かなり強い。だが、能力よりも存在自体が怖かったもの。

 まず、ジョセフによって花京院が裏切り者かもしれないという情報が承太郎に入る。この念写(念聴)のシーンも面白かったのだが、それ以上だったのが花京院のココナッツジュースだろう。

 承太郎と花京院、そして一緒に行動していた家出少女を含めた三人でココナッツジュースを飲むことになったのだが、ここで花京院が財布を奪ったスリを乱暴に痛めつけ、人が変わったような暴言を吐く。

 違和感を覚えつつも様子を見ることにした承太郎だったが、その後、花京院はココナッツジュースを飲みながら樹液に群がったカブトムシをジッと見つめ、そして後ろ姿で「バリバリバリバリ」「ジュルジュルジュル」「カリコリ」と、擬音たっぷりに何かを食べる。

 家出少女が「花京院さん ずいぶんココナッツジュースが大好きみたいね」と声をかけると、ゆっくり振り向いた花京院の口からなにか昆虫の足のようなモノがはみ出している。ええ?って驚いたものだが、樹液に群がっていたカブトムシがいない。そして、「うん すごく好きなんだ……ココナッツ」と、不気味な表情で言う花京院。トラウマになること間違いなしのシーンだ。

 まあ、コイツは花京院に変装したイエローテンパランスだったのだが……それでも昆虫を食べるのか?

 極めつけはチェリーを舌の上で転がしまくる「レロレロレロ……」だ。もう目がおかしくなってますやん……。イケメンで優しそうな花京院だけに、幻滅した女性ファンも多かったことだろう。

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