“ギン”に“ベラミー”、“神・エネル”も…『ONE PIECE』再登場に期待したい「個性派キャラ」たちの画像
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 物語の謎が徐々に解き明かされ、完結に向けてますますの盛り上がりを見せている『ONE PIECE』。麦わらの一味がワノ国をあとにして以降、“一方そのころ”といった形でこれまで登場したキャラクターの現在の様子も描かれている。

 今回は『ONE PIECE』の物語がいよいよ最終章に突入したことを受けて、完結に向けて再登場を期待されているキャラクターをいくつか紹介したいと思う。

■ファンの心を掴んだ鬼の涙…「ギン」

 再登場に期待したいキャラとしてまず、「東の海(イーストブルー)編」に登場したギンを挙げたい。

 クリーク海賊団の戦闘総隊長であり“鬼人”の異名を持つギンは、その圧倒的な戦闘能力の高さで、サンジをあと一撃で仕留められるところまで追い込んだキャラクターである。

 首領・クリークにその冷徹さを見込まれたギンだが、餓死寸前のところをサンジに助けられた恩義からとどめを刺すことができず、クリークに対して涙ながらに船を見逃してほしいと提案するほどの義理堅さを持っていた。

 “根は良いヤツ”であるギンを慕っているファンは多く、連載1000話を記念しておこなわれた「第1回ONE PIECE キャラクター世界人気投票」では、およそ1174体いるキャラクターの中から、100位以内にランクインするほどの人気ぶりだ。

 毒ガスによる深刻なダメージに侵されながらも、海賊を続けると語ったギン。戦闘センスにさらに磨きをかけ、“いぶし銀”なその姿を再び見せてほしいものである。

■待ち望まれる再会…「ベンサム(Mr.2・ボン・クレー)」

 再登場を期待されるキャラとして外せないのが、“ボンちゃん”の愛称で親しまれる人気キャラ、Mr.2・ボン・クレーことベンサムではないだろうか。

 もともとは敵として登場したボンちゃんだが、「アラバスタ編」終盤でルフィたちのことを“ダチ”と呼ぶようになり、海軍の追撃から逃れようとする彼らを命がけでアシスト。さらに「インペルダウン編」において再登場したボンちゃんは、またしてもルフィの脱出のために命懸けで“毒人間”であるマゼランに一人で立ち向かい、多くの読者の涙を誘った。

 以降物語本編には登場していないものの、第666話の扉絵シリーズにて囚人たちの歓声を浴びる後ろ姿が描かれていることから、その生存が確認されている。

 “ダチ”のためなら自らの命もいとわないボンちゃんが歩む道。信念が紡ぐその道の先でルフィたちと再会する感動の瞬間を、これからも心待ちにしたい。

■ルフィを見る目が侮蔑から尊敬へ…「ベラミー」

 続いては2度の登場を経てルフィに憧れるようになった男、ベラミーを挙げたいと思う。

 初登場時、空島を幻想だとあざ笑ったベラミーは、ルフィに売った喧嘩を買われることもなく、ただ“クリケットの金塊を奪った者”としてたったの一撃で沈められた。

 そして「ドレスローザ編」にて再び姿を現した際、実際に空島の存在を認識したことからその価値観が一変。海賊としてドフラミンゴに憧れる一方、男としてルフィに対して憧れを持つようになっていたのである。

 2人の男に対する憧れの板挟みになりながら、自身の筋を通してルフィへ涙の特攻を仕掛けたベラミーに、胸が熱くなったのは筆者だけではないだろう。

 ベラミーは最終的には麦わらの一味の傘下に入らず、ルフィのビブルカードだけ受けとって海賊の道から外れることとなった。第915話の扉絵シリーズにて、のちに染物職人となり、麦わらの一味の海賊旗と思われるものを製作するベラミーの様子が描かれている。

 今後激しさを増していく戦闘に再び参加することになるのかは定かではないが、ギア5によってより戦闘の自由度を増したルフィとともに、戦場を縦横無尽に飛び回ってほしいものである。

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