「しつっこいんです、男の癖に!」とにかくよく怒られる…『機動戦士Zガンダム』カミーユ・ビダンが浴びせられたキツい一言3選の画像
『カミーユ・ビダン×ぴあ』(ぴあMOOK)

 11月11日はアニメ『機動戦士Zガンダム』の主人公であるカミーユ・ビダンの誕生日。ガンダムシリーズの主人公は、比較的年齢が低くカミーユは17歳だ。

 本作では全編を通してカミーユは大きく成長している。だが、17歳という難しい年齢ということで周囲との軋轢を生む場面は多く、主人公ながらいろいろなキャラクターから怒られ、キツい一言を浴びせられることも珍しくないキャラだった。ときにはワガママにも見える言動もあり、それこそが人間臭いカミーユの魅力だが、今回は彼が浴びせられたキツい言葉を3つピックアップした。

■大人の自分と子どもの自分を使い分けて浴びせられた一言

 まずは第9話「新しい絆」から、エゥーゴのパイロットであるエマ・シーンに「自分の都合で、大人と子どもを使い分けないで!」と叱責された場面だ。

 カミーユはミーティングに遅刻し、悪びれもしなかったため、エゥーゴ協力者のウォン・リーに殴られている。暴力に対して憤慨するカミーユだったが、クワトロ・バジーナやエマは「軍隊とは理不尽なものだ」とカミーユをなだめた。

 しかし、納得のできないカミーユはついにエマと口論になり「僕の力があったからアーガマはここまで来れたんでしょ」と、自分が一人前のような言い方をする。エマは「そのうぬぼれが、今にあなたの命を落とすってわかっているから、ウォンさんはあなたを殴ったのよ。あなたのような見込みのある人に生き残って欲しいと考えて……」と返した。

 するとカミーユは「僕は見込みありません。自閉症の子どもなんだ」と立場を変えて、子供であることを主張。そこでエマに叱責されている。

 17歳であるカミーユは、ちょうど大人と子どもの境目にあたる年齢だ。都合が悪くなって主張を変えることは現実でもよく見られるので、年頃の少年をリアルに描いた名シーンだ。

■自分の心境を理解できず、八つ当たり

 続いては、第21話「ゼータの鼓動」のワンシーン。これもエマに言われた一言だ。この頃のカミーユは、地球から帰還したばかりで少しナイーブになっている。地球でフォウ・ムラサメという敵パイロットに恋心を抱くという、現実では考えられない恋愛事情にいた。

 アーガマに戻り、偵察に出ているとき、通信士のトーレスと口論に発展する。ホームシックでぼーっとしていると言われたカミーユは怒り、殴り合いのケンカに。その後、エマに「自分が寂しいからって、他人に八つ当たりをしない!」とキツい言葉を浴びせられた。

 さらに「ホームシックではないけど、同じようなものがあるわ」「自分のこともわからないくせに、偉ぶるのではなくてよ」「地球で恋をしてきたんでしょ」と、フォウのことで気が抜けていることを気付かされている。

 たしかに恋をして自分がやるべきことがおろそかになるのはよくないし、エマの言いたいことはわかる。ただ、カミーユとフォウの境遇が普通とは違いすぎるため、筆者としては単純に「八つ当たりするな」と切り捨てるのは残酷な気もしたものだ。

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