■他にもまだまだいる! アイドルから声優に転身した人たち
このほかにもアイドルが声優に転身するという例は昔から多い。『タッチ』の浅倉南役や『となりのトトロ』の草壁サツキ役など代表作の多い日髙のり子さんは、声優としてデビューする前、NHKの番組『レッツゴーヤング』のサンデーズメンバーだったり、スーパー戦隊シリーズ『バトルフィーバーJ』でレギュラー出演をしたりと、その活動は多岐にわたっていた。
しかしいざ声優としてデビューした後、声優としての演技経験は乏しかったため、『タッチ』では毎回厳しい演技指導を受けていたそうだ。
また『マクロス7』のヒロインであるミレーヌ・ジーナス役の櫻井智さんや、『カードキャプターさくら』の大道寺知世役の岩男潤子さん、『おジャ魔女どれみ』の春風どれみ役の千葉千恵巳さん、同作の瀬川おんぷ役の宍戸留美さんなどもアイドル歌手出身だ。1990年代にはアイドル声優ブームもあったため、アイドルと声優とは親和性が高かったのだろう。
アイドルとして人気になるのも声優として成功するのも狭き道。声優として成功をおさめた彼女たちの影で、数えきれない人が叶わぬ夢に涙を流したことだろう。芸能界とはまさに運と実力の世界だということをあらためて実感する。