『銀河鉄道999』“実は厳しすぎる規則”3選! 乗務員は死をもって償う…“乗客ファースト”すぎる驚きのルールとはの画像
銀河鉄道999 [Blu-ray](東映アニメーション・東映ビデオ)/(C)松本零士・東映アニメーション

 松本零士さんの代表作といえば、『銀河鉄道999』を挙げるファンも多いだろう。さまざまな惑星を旅する銀河鉄道だが、搭乗している乗務員には実は数々の“規則”が定められていることをご存じだろうか。あまりの厳しさにびっくりの驚きのルールについて見ていこう。

■銀河鉄道にとって“乗客”は何より大事…第38条

『銀河鉄道999』の作中では、たびたび乗務員たちが遵守せなばならない“規則”が登場している。

 たとえば「銀河鉄道はなによりもダイヤを遵守し、もって宇宙の時の流れの模範となるべし。」や、「車掌は無断で車両を離れてはいけない。」のように、一般的な鉄道にも通ずるルールもあるのだが、一方で思わず読者が目を疑ってしまうようなものも定められている。

 その代表格が、銀河鉄道の乗客に対して乗務員がどのように向き合うべきかが記されている“第38条”だ。

 第38条では「銀河鉄道各列車の乗務員は、命にかえても乗客の安全を保障しなければならない。」とあり、さらに「もし万が一、乗務員のミスによって乗客が死亡した場合は、乗務員は死をもって償わなければならない。」と記されている。なんと乗客の死がそのまま、乗務員の死と直結するルールとなっているのだ。

 やはり、鉄道に限らず公共の乗り物を使ううえで気になるのは、その安全性だ。事故がないのはもちろんだが、万が一の事態に乗務員がどのように立ち振る舞ってくれるか、という点は非常に重要になってくる。

 そういった意味で第38条は銀河鉄道の安全に直結する内容ではあるものの、あまりの極端さに思わず目が止まってしまう。

 乗客の身に何かあった場合、もちろんそれに対する責任をとるのも、鉄道を運営している側にとって必要な姿勢だろう。とはいえ、その責任の取り方が“死を持って詫びる”というのだから……。その厳しすぎる思想になんとも驚かされてしまう。

■たった一度の不注意で即アウト?…第28条

 銀河鉄道といえば、宇宙に点在する停留所や惑星を経由して銀河を渡り歩くための交通機関だが、“きちんと決まった場所に辿りつけるか”という点も重要だ。

 なにせ、我々が利用する列車や電車と違い、舞台は未知の大宇宙……誰も降り立ったことのない未開の地に送り込まれたのでは、たまったものではない。そんな、銀河鉄道の“運行コース”について言及されているのが、規則の“第28条”だ。

 内容は「不注意によりコースを誤り、かつ不注意により駅以外の地点に停車せる機関車および乗務員は分解処理されるものとする。」とのこと。

 無論、不注意や不手際によって想定外のコースや地点に停まってしまうことは大問題なのだが、それにしてもその罰則が“分解処理”とは、なんとも穏やかではない。

 この書き方からすると、おそらく執行猶予などもなく、たった一回のミスで機関車及び乗務員の“分解”が決まってしまうのだろう。

 先程の第38条もそうだったが、手違いや失敗がそのまま極刑に直結してしまうのが、銀河鉄道の規則の特徴のようだ。運行ルートについて一切のミスは許さないという、強烈な意思を感じざるをえない規則である。

  1. 1
  2. 2