■イケメンが演じるピュアな心に胸キュン! 『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』町田啓太
“チェリまほ”こと『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』は、豊田悠さんによるBL漫画だ。2018年より『ガンガンpixiv』(スクウェア・エニックス)で連載されるやいなや、2019年には「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2019」第1位に輝いている。
そんな本作は2020年にドラマ化された。赤楚衛二さんが演じる主人公・安達清に好意を抱く、会社で同期の黒沢優一役を町田啓太さんが演じている。
童貞のまま30歳の誕生日を迎えた安達が、その日から自分が触れた人の心が読める魔法を手にするのだが、イケメンで女性にモテる黒沢に触れたとき、実は自分のことが好きだと分かり、うろたえつつも黒沢のことが気になっていく……という展開だ。
町田さんといえば、アイドルを彷彿とさせるような爽やかイケメンであり、まさにエリートの黒沢を演じるのにはピッタリだ。しかも見た目の印象だけでなく、恋愛においてのちょっとした下心や切ない恋心など、内なる演技も素晴らしい。子犬っぽい主役を演じる赤楚さんとのコンビネーションも素晴らしく、素晴らしい作品に仕上がっている。
このドラマは回を追うごとに話題となり、タイをはじめとしたアジア圏でも人気を博し、今や200以上の国や地域で見られる。町田さんの演じるピュアな黒沢にドはまりする人も多く、BLを見たことのない人にもおすすめできる作品だ。
少し前までは同性愛を描いたドラマはそう多くはなかったように思う。しかし多様化した社会が進むなか、BLをテーマにした漫画やドラマは年々人気となり、多くの世代から支持を集めるようになった。
今回紹介した俳優たちはそうした社会の変化や要望に期待に見事に応え、多様性のある社会を広げることにも貢献してくれただろう。今後さらに増えるであろうBL作品に、これからも期待し、注目していきたい。