『ドラゴンボール』大人になってからの悟空の涙はレア? 最強の男たちが見せた涙…ピッコロやベジータもの画像
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 鳥山明氏の『ドラゴンボール』は、1984年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載がはじまり、来年で40周年を迎える。

 長く愛される理由の一つとして、主人公・孫悟空の魅力は欠かせない。根っから明るい性格で、とにかく強いヤツと戦うことに夢中、湿っぽさとは無縁のような存在だ。しかしそんな悟空であるが、作中、数回涙を見せているのをご存じだろうか。

 そこで今回は、悟空の涙のシーンに注目。さらにピッコロやベジータ『ドラゴンボール』最強の男たちの涙もあわせて紹介していく。とくにレアな大人になった悟空の涙も紹介するので、ぜひチェックしていってほしい。

■悟空は少年時代に3回、大人になってからも

 結論から言うと、原作漫画で悟空は3回涙を見せている。順を追って確認していこう。

 1つ目は、占いババの宮殿でじいちゃんに再会したときだ。コミックス9巻、ドラゴンボールの場所を占ってもらうために、悟空は占いババの宮殿でさまざまな戦士と対戦する。

 ここで最後に登場したのが、キツネのお面を被った武術の達人。それが、じいちゃんこと育ての親である孫悟飯であった。すでに大猿になってしまった悟空によって踏みつぶされ亡くなっているが、占いババの能力で1日だけ現世に戻ってこれたのだった。このとき、悟空は「え〜〜〜ん じいちゃ〜〜ん!!!!」と涙し、抱きついて喜んでいた。

 2つ目は、何者かによってクリリンが殺されたとき。コミックス12巻、第22回天下一武道会、悟空は惜しくも準優勝。試合後、天津飯たちとお互いの健闘を称えあうなか、クリリンの悲鳴が聞こえる。

 すぐに駆けつける悟空たちだったが、クリリンは何者かによって殺され、すでに息をしていなかった。このとき、悟空は最大の友の死に「ち…ちっきしょう!!!」と涙し、犯人に対して怒りに震えた。

 3つ目は、ピッコロ大魔王を倒したときだ。コミックス14巻、天津飯を人質に取られ、左腕・両足とダメージを負い動けなくなる悟空。

 絶体絶命のなか、悟空はエネルギー波で空中に飛び上がり、すべての力を込めた右拳でピッコロ大魔王の体を貫通する。この直後、悟空は落下しながら「勝った… か…勝ったぞーーーっ!!!!」と涙を流し、喜びを噛みしめていた。クリリンの死からはじまったピッコロ大魔王との因縁が果たされた瞬間であった。

 このように原作の漫画では計3回、いずれも少年期の涙であった。しかし実は、アニメでは、大人になった悟空も涙を流すシーンがある。

 それは『ドラゴンボール超』第105話、全王が主催する全宇宙対抗の武道大会「力の大会」のことである。第7宇宙の代表の一人として参加した亀仙人は第4宇宙の戦士・ガノスと闘い、全身全霊のかめはめ波を放ち勝利するも倒れてしまう。

 瞬間移動ですぐに駆けつけた悟空だったが、すでに亀仙人の息はない。懸命の心臓マッサージもむなしく諦めた瞬間、「ピチピチの天使たちはどこいった?」と亀仙人らしい一言とともに蘇生。このとき、悟空は「じっちゃん よかった!」と安堵で涙を流していた。大人になった悟空の涙というレアなシーンであった。

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