■「ジャンプ漫画」のアイデア募集企画
アイデア募集で有名な作品と言ったら、やはり『キン肉マン』は外せない。『週刊少年ジャンプ』にて頻繁に募集企画が行われ多くの超人が採用された。「ロビンマスク」や「ラーメンマン」や「ウォーズマン」といった正義超人たちも、もともとは1万通以上の応募の中から本編に登場することになった採用超人なのである。2023年現在では、なんと公式ホームページで、常にWeb応募、およびハガキ応募が募集中となっている。
インパクトで考えると、同じジャンプ作品である『とっても!ラッキーマン』の「男のロ・マン」が強烈だ。
男のロ・マンは読者のアイデア募集企画で採用されたヒーローだが、応募の際、色が塗られていなかったデザインが、そのまま真っ白なカラーで採用された。しかも、ラッキーマンの仲間として最終盤まで活躍するなど、かなり厚遇されることとなった。
実力はスーパースターマンに次いで2番目に弱いと、やられ脇役ポジションであったが、それが逆に個性となり、真っ白な外観と相まって、読者に強烈なインパクトを与えたキャラとなった。
他にも『ウルトラマン』シリーズ、『ガンダム』シリーズ、『ドラえもん』などの有名作品を含め、さまざまなアイデア募集企画が行われてきた。中には『ゾイド』の「デススティンガー」や、『ダイの大冒険』の「超魔ゾンビ」など、名キャラクターとなる場合も少なくない。一般公募からの躍進は、作者にとっても、生み出されたキャラクターにとっても、まさにロマンのある話である。