■敵の顔に三日月刀を埋め込むケンシロウ
最後は、カサンドラでの拳王親衛隊ザルカとの戦いのシーンだ。ケンシロウがトキ奪還のために幽閉されている牢獄を目指すと、そこにはザルカの姿が……。ケンシロウの行く手を阻むために闇討ちをしようとするが、あっさりと見破られ正面から戦うことになった。
ザルカは三日月刀と呼ばれる湾曲した刀剣を手にし、刀を扇風機のように振り回して相手を切り刻む「首長処刑刀術」を使ってケンシロウに迫る。だが、ザルカが自信満々でケンシロウに近づくも、ケンシロウの見切りと鋭い蹴りによって刀を落としてしまった。
そして、ケンシロウは三日月刀をザルカの鼻先に突きつけ「おまえたちがライガとフウガを殺ったのか」と質問をする。これにザルカが瞬時に反応して、真剣白刃取りのように刃を捕まえると「首長盗刀術たっぷり味わうがいいわ」と満面の笑みを浮かべた。だがこれはケンシロウにとっては明らかなフリ……。
ケンシロウは「ならば早く刀を取ったらどうだ」と煽るも、ザルカは刃を抑えきれずそのまま顔に突き刺さってしまう。そしてザルカは状況を飲み込めないまま「あっい!? うれえろお!」とジャギの部下同様に断末魔を遺して死ぬのだった。
相手が刃を抑えても、それ以上の力で押し込む。ケンシロウに刃の付いたものを持たせるのはかなり危険である。
素手でも十分に強いが、武器を使用しても想像以上の力を発揮するケンシロウ。しかし、ほとんどの武器がケンシロウの筋力には耐えられないのではないか。一度振るったらそのまま壊れてしまうだろう。