今年9月13日に『週刊少年ジャンプ』での連載開始から40周年を迎えた漫画『北斗の拳』。主人公・ケンシロウにはさまざまな魅力があるが、やはり北斗神拳を使っての強敵とのバトルが大迫力。時に惨たらしい姿で倒れていく敵たちを見て、ケンシロウの強さに慄きながらも惹きつけられてしまう。
基本的には身ひとつで戦うケンシロウだが、雑魚キャラなど大人数を相手にする場面では武器を使用することも。今回はケンシロウが武器を使って圧倒的な強さを見せた貴重なシーンを振り返っていきたい。
■ヌンチャクと長棍棒で敵を一掃
ケンシロウが武器を使うのは珍しいが、物語序盤ではヌンチャクを持ち歩いており、シンとの戦いのあとで立ちはだかったGOLANを相手に使用。兵士にナイフを投げつけられたケンシロウはそのすべてをヌンチャクで正確に弾き返し、それを相手の額に命中させる。北斗神拳にはボウガンなど相手の放った武器を人差し指と中指で挟み、そのまま投げ返す奥義「二指真空把」があるが、それの武器バージョンとも言える。ナイフが砕けないよう、微妙な力加減が必要となる技だろう。
ケンシロウが武器を使用したのはそれだけではなく、GOLANの本拠地に殴り込みに向かった場面でも見られる。それがレッドベレーのマッド軍曹が率いる兵士との戦いだ。
屈強な兵士として鍛え上げられた男たちに襲われたケンシロウは、下に転がっていた2本の棒を振るって数名を吹き飛ばし応戦。それから長棍棒を持って襲いかかる敵の攻撃を避け、長棍棒を取り上げて振り回すことで目の前の敵を一掃する。
素手だけではない、武器使いとしても恐ろしいほど強いケンシロウの実力が分かるシーンだった。
■大ノコギリを「こうか?」
ジャギが支配している地域では、ジャギ像の前に人が埋められており、その首元に大きなノコギリが置かれている。街の人たちは「あのお方の名前をいってみろおー!!」というジャギの部下の質問に答えられないと、ノコギリをひかれて首を飛ばされてしまう。
そんな理不尽極まりない状況に現れたのが救世主のケンシロウ。雑魚キャラがいつものように「あのお方の名前をいってみろ」と耳元で叫んでも、「しらんな」と冷静に返す。そして、雑魚キャラは埋まっている一般市民の首をノコギリでひくことをケンシロウに強要した。
すると、ケンシロウはノコギリを手に取ると「これをひくのか?」と、強要した雑魚キャラの頭に刃をカツンと挿入。まるで包丁で豆腐を切るかのように自然な流れだった。ノコギリは本来刃を引かないと切ることができないのに、縦に刃を入れて簡単に切ってしまうのはケンシロウだけだろう。
しかもそのあとに「こうか?」と冷静に刃を引き、雑魚キャラは「ぱっぴっぷっぺっぽおっ」と珍しい断末魔を遺して死んでしまった。この一連の流れは流石としかいいようがない。