■実は強い絆で結ばれたアイン一味
最後はアイン一味だ。アインは、賞金首を捕らえて金を稼ぐ一匹狼である。しかし、そんなアインもバットと協力して、ジャコウに反旗を翻すために仲間を作ることにした。その仲間が、賞金稼ぎ仲間のレンやかつて自分が捕らえたバズとギルのハーン兄弟である。
しかし急ごしらえの一味のようなものなのでこれまた統率が取れず、レンにはあっさりと裏切られてしまう。その一方で捕らえたハーン兄弟のほうが、アインのことを何よりも考えているようだった。
アインたちがファルコの軍を目の前にした際、誰が爆弾を爆発させて犠牲になるのかジャンケンをして決めることになった。結果、アインが負け、「わかった、おれが行こう!!」と覚悟を決めて行こうとすると、「ガキがいるやつには荷が重いってもんだ!!」と兄弟に殴られ気絶させられてしまう。二人は最初から進んで犠牲になろうと決めていたのだ。このようにアイン一味はいびつだが、熱い男同士の絆で結ばれているチームでもあった。
以上3組を振り返ったが、『北斗の拳』には数多くの雑魚キャラで編成されたチームや軍団、一味が登場する。ほとんどがケンシロウに殲滅されてしまうが、それぞれが良い味を出しているといえるだろう。