凶悪だけどちょっとお茶目…40周年『北斗の拳』に登場するヘンテコな軍団&一味の画像
ゼノンコミックスDX『北斗の拳』新装版第1巻(コアコミックス)

 今年9月13日に『週刊少年ジャンプ』での連載開始から40周年を迎え、新たにシリーズアニメ化も発表された武論尊氏、原哲夫氏による漫画『北斗の拳』(集英社)。

 力ある者が全てを支配する荒廃した世界で、北斗神拳や南斗聖拳といった、様々な武術を駆使して覇権を握ろうとする者たちの戦いを描く同作。ケンシロウにラオウ、ジュウザにシュウにサウザーなどなどいずれも魅力的なキャラクターたちばかりだが、それだけが『北斗の拳』の面白さではない。それぞれ徒党を組んで登場する“雑魚キャラ”により、ケンシロウたちの強さが際立っている。

 今回は、『北斗の拳』に登場する“見た目”も“言動”もヘンテコな雑魚軍団や雑魚一味を紹介していきたい。

■「ほくと」と口にし爆死したジード軍団

 まずは、一番最初に北斗神拳の恐ろしさを味わったジード軍団だ。全員がモヒカン頭で、バイクを乗り回して武器を振り回して強奪を繰り返す。おでこには「Z」の文字が刻まれていて、リーダーのジードだけが「Z-666」が刻まれている。

 核戦争後の秩序のなくなった世界で、さも恐ろしそうな見た目をし、水と食料を奪い「ヒャッハッハッ」と高笑いをしてやりたい放題の彼らだったが、『北斗の拳』開始早々にケンシロウによって壊滅状態にされてしまう。

 その死体のほとんどが内部から破壊されたものばかり。生き残った唯一の男も「ほくと」と口にして爆死した。そこから、読者もジード軍団とともに得体の知れない恐怖を感じることになったのだ。

 ジード軍団のリーダーは他のメンバーとは違って大柄で、5メートルはありそうな大男。あまりにも大きなこの男をどうやって倒すのか疑問もあったが、ケンシロウの「北斗百裂拳」を食らうとあっさりと死んでしまった。たったの1話で活動を終えてしまったジードだが、「力こそ全て!」そんな『北斗の拳』の世界観を分かりやすく表現してくれたキャラといえる。

■「強い者とは戦わない」確固たる信条をもったジャッカル一味

 次は、リーダーのジャッカルが率いる野盗集団・ウォリアーズだ。原作漫画では名前もない軍団として登場する彼らは、他チームとは少し毛色が違い強い者とは決して戦わない。水を奪うのにも慎重で、別の野党がケンシロウに倒されるのを遠くから観察し、ケンシロウがいなくなったタイミングを見計らって強奪していた、ある意味賢い集団だ。

 そんなウォリアーズのメンバーは実に個性的。フォックスはそれなりの実力者で、両手にナイフを持って相手を切り裂き、「人を殺したあとは小便がしたくなる!!」と言い出す変人。そして元プロボクサーだという名前もないメンバーは、変な自信からケンシロウに対決を挑んで「北斗断骨筋」によって、見せしめのように殺され、同作でも最も有名な断末魔のひとつである「あべし」を生み出している。

 ウォリアーズは全く統率がとれておらず、ケンシロウが攻めてきたときにリーダーのジャッカルをメンバーがあっさりと裏切ってしまう。そこには、ジャッカルがメンバーを捨て駒のように見捨ててきたという理由もある。前述のフォックスがケンシロウに殺された場面でも、ジャッカルは死体を蹴りつけて「なんででこの場所をしゃべった〜〜!!」と激怒していた。

 結局ウォリアーズはジャッカルひとりが残り、デビルリバースともどもケンシロウによって倒されることになる。ケンシロウが「やつらのために祈る言葉はない」と話すように、自己中心的なリーダーでは統率もとれず、滅びる運命を迎えるということなのだろう。

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