■若い時に修羅の国へ渡っていたら? リュウケンを上回る拳を持つオジサン「コウリュウ」
最後は、北斗神拳伝承者候補でもあったコウリュウだ。初登場時は木彫りのオジさんとなっていたのだが、ラオウが自身の傷の回復をはかる相手として選んだほどの男である。
珍しくラオウが解説してくれたのだが、コウリュウは北斗神拳伝承者のリュウケンと龍虎と並び称されたほどで、その拳はリュウケンを上回るという。
確かに迫力ある闘気を放っており、あのラオウを前にして引かないところを見るとかなりの実力者といえよう。しかもリュウケンと同門なら、それなりに年齢も重ねているはず。それでいてあの闘気なら、若い時はもっと凄かったはずだ。
コウリュウは自ら伝承者を辞退しており、もしもその当時に修羅の国へ渡っていたら全勝して最強の修羅になっていたかもしれない。北斗琉拳の伝承者であるジュウケイはリュウケンよりも劣りそうだし、もしかしたらラオウ伝説ならぬ「コウリュウ伝説」が成し得ていたかもしれないな。
う〜ん、とはいえ、コウリュウには申し訳ないがイメージが湧かないぞ……。
さて、『北斗の拳』には最強の称号を手に入れられたかもしれないほどの男たちがいたものだ。ただ、天下を取るには野心が必要といえるもの。ここで紹介した強者たちのなかで言うと、カーネルくらいなものか。
とはいえ、あのカーネルも軍人のころは国家に対する忠誠を誓っており、“クサったブタ”……いや、上層部に従っていたのだからやっぱり天下は取れなかったかな。