■イケメンたちが演じたるーみっくキャラ
さて、ここまで高橋留美子作品の魅力的な女性を演じた女優を紹介してきたが、このほかの高橋留美子作品も多く実写化されている。
『週刊ヤングサンデー』にて1987年から2007年まで20年にわたって不定期連載されていたボクシング漫画『1ポンドの福音』は2008年に亀梨和也主演でドラマ化されている。
ボクサーながら食欲旺盛で、いつも減量に失敗して試合に負けてきた根性のない主人公が、好きなシスターへの愛でボクシングに打ち込む作品。
同じボクシングジムのメンバーとして脇を固めている岡田義徳や山田涼介、高橋一生、石黒英雄、波岡一喜らもいい味を出していた。
また、『犬夜叉』はドラマや映画で実写化こそされていないものの、これまで2度も2.5次元舞台化されている。
主人公の犬夜叉は2000年版では光GENJIの佐藤アツヒロが、2017年版ではゴールデンボンバーの喜矢武豊がそれぞれ演じている。
ゴールデンボンバーの喜矢武といえば、役者をしているイメージはないかもしれないが、意外にも実力が評価されており、このほかにも2.5次元舞台では『ふしぎ遊戯』でメインキャラクターの鬼宿などを演じている。
また高橋留美子氏の最新作であり現在も『週刊少年サンデー』で連載中の『MAO』だが、2019年、俳優の千葉雄大が同作の宣伝大使に就任し、コミックスのお渡し会イベントに出席した。
千葉は特注のマントに白髪と黒髪のツートーンカラーのウィッグを被ったコスプレ姿で主人公の摩緒になりきっていたので、もし同作が実写化される際には彼に白羽の矢が立つかもしれない。
これで、全く実写化されていない長期連載の高橋留美子作品は『境界のRINNE』『人魚の森』などの「人魚シリーズ」のみとなるが、今後もし実写化されるならどんなキャスティングになるかーー。考えてみるだけでも楽しいものである。