■ゼクス・マーキスとミリアルド・ピースクラフト
『新機動戦記ガンダムW』に登場するゼクス・マーキスは、主人公であるヒイロのライバルであり、敵組織「オズ」のエースパイロットで、ライトニング・カウントの二つ名を持っている。
劇中では、第1話冒頭でいきなり主人公機であるウイングガンダムを撃墜。他にも、パイロットに15Gもの加速度がかかり、常人であれば内臓や骨にダメージを受けて死に至ってしまうほどのモビルスーツ「トールギス」を使いこなしたり、工廠や農業プラントも内蔵している巨大要塞バルジを一刀両断したりと、作中でも屈指の凄腕パイロットである。
そんなゼクスの正体はミリアルド・ピースクラフト。既に滅びてしまったサンクキングダムの王子であった。
国を追われ、ガンダムと幾度となく戦う『ガンダムW』の後は、『新機動戦記ガンダムW ENDLESS WALTZ』で諜報組織プリベンターのリーダーとなり、「プリベンター・ウインド」と名乗った。3つ目の名前である。
『ENDLESS WALTZ』でも、大量の敵モビルスーツを相手にパイロットを死傷させずに戦うことを余儀なくされており、常に戦いに明け暮れる壮絶な生き方となった。
ゼクスは二つ名も含めると4つの名前を持つことになる。シャアの場合、キャスバル・レム・ダイクン、エドワウ・マス、クワトロ・バジーナと、赤い彗星の二つ名まで含めると、5つもの名前を持っている。復讐のため、地球のために戦ったシャアも含め、名前を変えて生きるガンダムキャラたちの人生は壮絶なものばかりだ。