高難易度がクセになる!不気味で気持ち悪かったスーパーファミコン『超魔界村』のトラウマステージ3選の画像
『超魔界村』(C)CAPCOM CO., LTD. 1991, 2017 ALL RIGHTS RESERVED.
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 今から32年前、1991年10月4日にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたゲーム『超魔界村』。その名前を聞くだけでトラウマが蘇る読者も多いだろう。およそ30年前のアクションゲームであるにもかかわらず、『魔界村』は今もなお高難易度かつ人気の高いシリーズだ。

 筆者にとっても子どものころに兄と幾度となく挑戦し、やっとの思いでクリアした思い出のゲームである『超魔界村』。今回は多くのプレイヤーにトラウマを与えたであろう激ムズステージをいくつか振り返りたい。

■ステージ2:幽霊船からの海

 まずは、ステージ1をクリアした喜びも束の間、強制スクロールに苦しめられるステージ2。

 このステージはグラフィックだけでもトラウマもの。緑豊かな草原(大量のドクロはあるが……)だったステージ1の続きかと思いきや、扉を開けた先に待っていたのはなんと幽霊船。幽霊が飛び回り、斧の罠が設置された不気味な船の上から始まるのだ。しかも、この幽霊船、プレイヤーが進むと沈む演出つきである。

 ステージ中盤で、幽霊船から小さく頼りないイカダに乗って荒れ狂う大海に移行するのだが、ここが非常に難しい。強制スクロールかつ荒波に合わせて大きく上下するいかだの操縦に非常に苦労した。さらにその状況で、サンゴのような柱が現れるため、タイミングを見計らってジャンプして乗り越えなければならない。中には、柱にくっついたイソギンチャクのような見た目の敵・ハンニバルが遠距離攻撃をしてくるのだ。武器によっては攻撃することが難しく、倒せないこともしばしば。また波の向こうからユラユラとやってくる半魚人・セイレンも怖い。夜の海という、子どもにとっては未知の世界にあらわれる敵たちがとにかく不気味なステージでもあった。

 筆者が最もいやらしさを感じたのが、ジャンプして柱を乗り越えたあとに、元いた場所に出現する宝箱。子どもだった筆者はどうしても宝箱の中身が気になってしまい、元いた場所に戻った結果死んでしまう、というミスを何度も味わった。今になって考えれば、その場でジャンプして宝箱を出現させてしまえばなんてこともなかったのだろうが、強制スクロールステージ特有の焦りがミスを頻発させた。

■ステージ4:魔物の腹の中

 ステージ4のグラフィックは、本当に気持ち悪い。というのも、魔物の腹の中であり内臓のような生々しさが描かれているためだ。特にトラウマになりそうなのが、内臓内部に数か所設置されたゴンドラに乗ったときの演出だ。ゴンドラに乗ると、ステージ全体が回転して進む方向が変わるようになっている。その際、周囲の壁が真っ赤に染まり、棘のようなものが無数に現れる。

 そしてステージ後半に突入するとユラユラと揺れる謎の乗り物に乗り、強制スクロールの中を進んでいく。その際、魔物が生きていることの演出なのか、上下の壁の角度が変わり、謎のガスが噴出されるようになる。ガスに当たるともちろん死んでしまう。そのため、襲ってくる敵を倒しつつ、乗り物のどの場所に乗るのかを微妙に調整しなければならず、繊細なコントロールが必要になるのだ。

 このステージは画面酔いしてしまう人にはかなり苦しいステージになるだろう。筆者もプレイしてて方向感覚がおかしくなり、休憩しながらプレイした記憶がある。

■ステージ6:魔帝の居城

 このステージは、これまでの安定感のないステージと違い、城の内部を進んでいく。そのため、デザイン自体は不気味であるもののグラフィックからくる怖さというのはなかった。

 しかし、このステージはとにかく敵が強い。滑空する敵であるレッドアリーマー・エースは、トリッキーな動きから飛んでくる軌道がわかりづらく、迂闊に近づくと直撃してしまう。また、高所にいることが多いため、武器によっては攻撃を当てることさえ難しい。戦い方を工夫しなければ倒すことは難しいだろう。 

 レッドアリーマー・エースは、筆者が全敵キャラの中で最も倒された敵ではないだろうか。マップを進んでいくと段差の部分でレッドアリーマー・エースがあぐらをかいて座っているところがあるのだが、進むのを躊躇ったほどだ。ボスである大魔王アスタロトよりも筆者はレッドアリーマー・エースのほうがトラウマとなっている。

 今回はスーファミ時代に多くのプレイヤーを苦しめたであろうトラウマステージを3つ紹介した。『魔界村』シリーズは高難易度ゲームではあるが、非常にシンプルな操作性で成り立っている。そのため、子どもでもやりこめばクリアできることも魅力だろう。

 かつてあのトラウマに挑戦し、名作ゲームとして心に残っているスーファミ世代の方も多いはず。発売から32年が経った記念に、再び挑戦してみてはいかがだろうか。

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