■『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ「必ず私が鬼を弱らせるから カナヲが頸を切ってとどめを刺してね」
最後は吾峠呼世晴氏の漫画『鬼滅の刃』より、最終決戦の前に蟲柱・胡蝶しのぶが継子・カナヲに告げたセリフだ。最愛の姉・カナエを上弦の弐・童磨に殺されたしのぶは、自身だけの力では童磨を倒せないことを悟っていた。そこで、童磨が女性を好んで喰うことを逆手に取った決死の作戦を立てる。しのぶは自らの体に1年以上の時間をかけて藤の花の毒を服用。自分を喰わせて弱らせたうえで、カナヲに童磨を倒してもらおうと考えたのだった。
カナヲはもちろんこの作戦に反対したものの、しのぶの意志は変わらず、作戦通りに戦いは進んだ。そして、カナヲはしのぶのセリフを心に刻み、見事童磨を倒すことに成功したのだった。
自らを犠牲にする作戦を、カナヲに淡々と説明したしのぶ。華奢な身体に秘められた強い意志を見ることができるセリフだろう。ちなみに、個人的にはしのぶの「とっととくたばれ糞野郎」というセリフも大好きなセリフだ。
今回は人気バトル漫画で、勝敗を左右した女性キャラのセリフを紹介した。今回は完結済みの作品から紹介したが、現在各誌で連載中の漫画にももちろんかっこいい女性キャラは多くいる。こうしたセリフにはそれぞれの女性キャラの芯の強さが表されていて、私たちを勇気づけてくれる名言といえるだろう。自分自身の生き方を表す彼女たちのセリフにも注目して、物語を楽しんでみてはいかがだろうか。