2024年に新作映画の公開が決定した『ガンダムSEED』! シリーズで視聴者が味わったトラウマ必至のシーン3選の画像
『機動戦士ガンダムSEED』第4巻 [DVD](バンダイビジュアル)

 “21世紀のファーストガンダム”とも呼ばれる王道のガンダム作品『機動戦士ガンダムSEED』シリーズが、完全新作の劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』として約20年ぶりに帰ってくる。本シリーズは個性的なキャラクターやMSのデザイン、激しいアクションも魅力だが、ガンダム伝統とも言える人間の醜さや戦争の悲惨さもしっかりと描いていることでも有名だ。なかには、その描写が過激すぎてトラウマとなったという人も少なくない。

 そこで今回は、『ガンダムSEED』で視聴者が味わったトラウマシーンを厳選して3つ紹介する。

■まるで巨大電子レンジ…!? 「サイクロプス」

 はじめに、シリーズ1作目『機動戦士ガンダムSEED』から、第35話「舞い降りる剣」で登場した地球連合軍の大規模戦略兵器「サイクロプス」を紹介する。兵器とはいえ、そのあまりにも非人道的な殺戮方法ゆえ、SEEDシリーズ屈指のトラウマシーンに挙げる人も多い。

「サイクロプス」は、もともとは月面のレアメタルが混ざった氷を融解させるための装置だった。しかし、月面戦線が不利になったことを受け、地球連合軍が敵のザフト軍の手に渡るくらいなら、暴走させ敵もろとも自爆させようと兵器転用したものだ。

 その効果は、超巨大な電子レンジを想像してもらえばわかりやすいだろう。「サイクロプス」の範囲内にいた人々は、体内の水分が急激に沸騰し風船のように膨らんで爆散してしまうのだ。

 当時、ガンダムSEEDは土曜の夕方6時枠の放送だった。この時間に放送していいのかというくらい衝撃的なシーンだったため、多くの子どもたちを驚かせたことだろう。

■次々と人が宇宙空間に…全方位戦略砲「レクイエム」

 次は、シリーズ2作目『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』から、第44話「二人のラクス」で登場した、地球連合軍の戦略兵器「レクイエム」を紹介する。敵殲滅を目的としたものだが、"死者の安息を願うためのミサ"を意味する「レクイエム」という、なんとも皮肉な名称が付いている。

「レクイエム」は、地球連合軍の月面基地に設置された巨大ビーム砲と、月周辺の複数の中継ステーションから成る全方位戦略砲だ。中継ステーションを介することで、月の裏側にいながら好きな場所へと高出力のビームを発射することができる、なんとも便利な大量殺戮兵器なのである。

 作中、第一射目はプラント首都アプリリウス・ワンを狙い発射したが外れ、代わりに6基の周辺プラントを分断破壊している。

 首都直撃は免れたものの、その周辺プラントには多くの民間人が暮らしていた。ビームによってできた外壁の大きな裂け目に大量の人やモノが吸い込まれ、次々と宇宙空間に放り出されていくシーンは、あまりに残酷でトラウマそのものだった。

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