ときには“変態”ともとれるような奇抜な役でファンを楽しませてくれる俳優たち。一糸まとわぬ姿で登場して話題となったり、衝撃的なメイクを披露したりと、普段のかっこいい姿とのギャップに戸惑うこともある。しかしなぜかそれでも「かっこいい」のが彼らのすごいところだ。
そこで今回は、漫画実写化作品で変態キャラを演じているのにかっこよかった俳優を厳選してご紹介していこう。
■白塗りメイクで大絶叫!? 『デトロイト・メタル・シティ』松山ケンイチ
2008年に公開された映画『デトロイト・メタル・シティ』は、若杉公徳さんの漫画を実写化した作品だ。本作では、弱気な青年・根岸崇一がカリスマ的人気を誇るデスメタルバンド“デトロイト・メタル・シティ”の“ヨハネ・クラウザーII世”として、数々の伝説を作っていく姿が描かれる。
主人公を演じたのは、当時23歳だった松山ケンイチさんだ。本作は、2006年に公開された映画『デスノート』で主要キャラ・Lを演じて話題をさらった松山さんにとって、カラを破った作品にもなった。
白塗り、金髪、そして放送禁止用語を絶叫するという、“デスメタル”のイメージを誇張したようなキャラクターであるクラウザー。原作を忠実に再現し、見事なライブパフォーマンスを見せた松山さんが圧倒的にかっこよかったことは間違いない。
しかし実は作品の公開直前イベントで、松山さんは「歌が下手くそなんですよ」と意外な一面を暴露。当初は緊張や不安が大きかったようだが、撮影がはじまった途端、エキストラの熱気に押され見事な“クラウザーさん”へと仕上がっていったようだ。
■お風呂のシーンが過半数を占める!?『テルマエ・ロマエ』阿部寛
奇抜な衣装などではないものの、お風呂が好きすぎる“変態”を演じたのは阿部寛さんだ。2012年に公開された映画『テルマエ・ロマエ』は、2014年に続編が公開されるほど人気シリーズとなった。
本作はヤマザキマリさんによる漫画を実写化したもので、古代ローマの浴場設計技師が現代日本へタイムスリップし、お風呂のさまざまなアイデアを古代ローマの浴場へ取り入れていくというストーリーになっている。
ローマ人と言われても違和感がないほど(!?)濃い顔の持ち主である阿部さんにとって、主人公のルシウスはまさにハマり役。お風呂への情熱のあまり周囲が見えなくなってしまう姿を熱演していた。
お風呂がテーマになっている作品ということもあり、一糸まとわぬ姿で登場する場面も多い阿部さん。しかしさすがは元カリスマモデルとあって、その肉体美にはうっとりとせざるをえない。