■驚異の積載能力&漫画で巨大化「ドロス」
最後はジオン公国軍が誇る「ドロス」。威圧感、巨大感のある箱型のフォルムに、細い棒状の通路で繋がっているブリッジが特徴的な超大型空母だ。モビルスーツ積載能力は、驚異の182機。もはや動く前線基地である。武装も2連装メガ粒子砲8門と機銃。空母としては十分な火力だ。
全長は495メートルと、ラー・カイラムと同じほど。見た目の巨大感にしては常識的なサイズとなっている。
しかし、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では全長7000メートル以上と、テレビ版とは比べ物にならないほどの、さらなる超大型艦として描かれているドロス。エベレストの標高に迫る勢いである。
また太田垣康男氏の漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト』では、今度は水中要塞に。ユーコン級潜水艦が何隻も行き来する巨大要塞となった。
とはいえ、モビルスーツ積載能力や、木星から地球への惑星間輸送を行っていたことも考えると、各漫画の設定は妥当な大きさかもしれない。同じくヘリウム3運搬用の大型輸送艦「ジュピトリス」は、全長2000メートルであるからだ。
モビルスーツの陰に隠れがちな戦艦たち。しかし、その存在感は主役モビルスーツに匹敵するものも多い。また、モビルスーツは基本的に戦艦ありきの運用。戦艦もまた、『ガンダム』になくてはならないメカニックなのだ。