2024年1月19日公開決定! 実写版『ゴールデンカムイ』で“期待したい名場面” 山﨑賢人や玉木宏、舘ひろしはどう演じる?の画像
映画『ゴールデンカムイ』(C)2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

 野田サトルさんによる大人気漫画『ゴールデンカムイ』は、日露戦争後の北海道を舞台に、アイヌの残した大量の金塊をめぐって繰り広げられる壮大なスケールの物語だ。来年1月に実写版映画の公開が予定されており、そのキャスト14名とビジュアル、ティザーPVが、8月30日に公開され、大きな話題となっている。

 現段階で内容についての詳細は明かされていないが、公開されたビジュアルにキロランケやインカㇻマッといった主要キャラの姿が見当たらないことから察するに、網走監獄に向けての旅がはじまるまで(原作コミック1~5巻あたり)のストーリーを中心に描かれるのではないだろうか。

 そこで映画に先駆けて、物語序盤のなかから実写映画化にあたって期待したい名場面を振り返ろうと思う。

■ヒグマに立ち向かう…杉元佐一が見せる生への執念

 鬼神のごとき壮烈な戦いぶりで日露戦争を生き延び「不死身」と噂された、山﨑賢人さん演じる主人公・杉元佐一。幾度となく死に瀕してきた彼が毎回口にするのが「俺は不死身の杉元だ!!」という言葉だ。殺人狂ではないが、殺されるくらいなら躊躇せず殺す。そんな彼の生への執念が表れている。

 このセリフが初めて登場するのは、第2話「ウェンカムイ」で巨大なヒグマに立ち向かう場面だ。ヒグマはオスの成獣で体長2~2.8メートル、体重は250~500キロに達し、爪は5~8センチもあるという。

 この巨体で、しかも冬ごもりしそこねて気性が荒くなり、人間の肉の味も知ったヒグマが、杉元の目と鼻の先で直立して咆哮し、襲いかかる。それでも彼は一歩も引かずにヒグマを見上げ、「殺してみろッ 俺は不死身の杉元だ」と声を張り上げた。

 ヒグマと杉元、命と命のやりとりが描かれた場面であり、同時に、のちに杉元の相棒になるアシㇼパがはじめて彼を認めた場面でもある。

 映画で登場するのであれば、かなり迫力のあるシーンであることが予想されるが、ただのモンスター退治的な演出では終わってほしくないところだ。

■鶴見中尉の狂気…「ロウソクボリボリしちゃおうか」

 金塊を追う陸軍第七師団・鶴見中尉は、上官の指にいきなり噛みついて食いちぎったり、囚人を殺して剥いだ刺青人皮をつなぎ合わせて制服の下に着たりと、エキセントリックな言動の目立つ愛されキャラだ。それだけに、彼を演じる玉木宏さんのビジュアル完成度の高さに、思わず噴き出してしまった人も少なくないだろう。

 鶴見中尉がどう演じられるのかは期待の高まるところだが、とりわけ第16話「死神」で見せた杉元との一連のやりとりは楽しみだ。

 杉元を尋問中の鶴見中尉が冗談を言って笑いながら団子を食べていたと思ったら、次の瞬間いきなり彼の頬に団子の串を思い切り突き刺すのだ。そして「お前がいかに不死身で寿命のロウソクの火が消せぬというのなら 俺がロウソクを頭からぼりぼり齧って消してやる」と、歯をむき出しにしてガチガチと嚙み合わせる。

 普段はお茶目さが光る鶴見中尉の恐ろしいまでの冷酷さと、むき出しの狂気が窺える名場面だ。そのあとで杉元を仲間に誘って断られたときの「ロウソクボリボリしちゃおうか」という、いつもの茶目っ気のなかに真に迫った恐ろしさが漂うセリフも見どころだろう。ぜひ、玉木さんの演技を見てみたい。

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