『北斗の拳』ケンシロウとどっちが最強? 『蒼天の拳』霞拳志郎の強すぎエピソードの画像
BUNCH COMICS『蒼天の拳』第22巻(新潮社)

 今から40年前となる1983年9月13日に『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートした武論尊氏、原哲夫氏による『北斗の拳』(集英社)。同作の主人公のケンシロウは、北斗神拳伝承者の中で最強といわれているが、それは本当なのだろうか?

『北斗の拳』の終了後、2001年に『週刊コミックバンチ』(新潮社)が創刊され、リュウケンの兄である霞拳志郎を主人公にした『蒼天の拳』が連載開始。拳志郎は1935年頃の上海を舞台に、軍やマフィア、拳法家を相手にする猛者である。

 ケンシロウは強いが、弾丸や爆弾の飛び交う中でも戦うことを止めない拳志郎も相当強い。しかもケンシロウという名前が、リュウケンが最も尊敬する兄である拳志郎から名付けられたという設定もある。

 そこからも、ケンシロウと拳志郎ではどちらが強いのかという興味が湧き上がってしまうもの。そこで今回は、霞拳志郎の強さを名エピソードとともに振り返りたい。

■紅華会を壊滅に追い込む!

 まずは作中で拳志郎に大きく関係する組織である「紅華会」の崩壊からだ。拳志郎が上海で拳法修行の時に世話になったのがマフィア組織の青幇で、拳志郎は家族のようなもてなしを受けたことからも恩義を感じていた。そして、対抗組織である紅華会を潰すことになったが、拳志郎が上海を去った後に、紅華会は態勢を立て直して勢いを増す。

 すると紅華会は拳志郎の不在をいいことに、青幇狩りを繰り返して上海を恐怖政治で支配する。上海に戻った拳志郎はそんな状況を知り、再び自らが紅華会へ裁きを下す閻王になることを決める。

 紅華会の三羽烏といわれるのが、黄西飛、呉東来、田学芳だが、どう見てもギャグ担当のやられキャラ……。そのため、拳志郎に雑魚キャラ同様にあっさりと葬られてしまうことになり、幹部を失った紅華会は壊滅寸前となった。

 紅華会のトップである章烈山は、身長10メートルはありそうなデビルリバースを彷彿とさせる大男だが、拳志郎は全く問題なく倒してしまう。ここからも体格差をもろともしない北斗神拳の強さを目の当たりにすることができた。

■北斗の分派に全勝

『蒼天の拳』には、北斗神拳の分派が登場する。三国志に合わせて、北斗曹家拳、北斗劉家拳、北斗孫家拳と分かれているのだ。それぞれに特色があり、どの分派も北斗神拳よりも自分の流派のほうが強いと自負している。

 拳志郎はそれを迎え撃つ形になり、全ての分派の継承者と戦うことになった。北斗孫家拳の霊王・芒狂雲は奥義「秘孔変位」を使い秘孔を思い通りに突かせない……まるでサウザーのようなキャラだ。しかし、それも変位しない秘孔を突くことで倒してしまった。

 続く北斗曹家拳の張太炎は、全ての攻撃を見切ることで戦意を喪失させる。北斗劉家拳の劉宗武との対決は、まるでケンシロウとラオウの対決のようだった。だがここでも拳志郎は、劉宗武が防御する掌を拳で貫いて勝利してしまう。他にも北斗劉家拳の分派にあたる極十字聖拳の流飛燕が拳志郎に対決を挑んだが、やはり敵わなかった。

 これらの戦いを見ていると、どれも拳志郎が苦戦をした様子が感じられない。しかも相手を気遣って「お前は死ぬにはまだ早い」と生かす余裕すらあった。ケンシロウは南斗聖拳にかなり苦戦を強いられており、シンやサウザーには一度敗れている。そこから見ても拳志郎が他流派に敗北していないことが凄い。

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