米大統領もひれ伏す…『バキ』シリーズ「地上最強の生物」範馬勇次郎を畏怖する最高権力者たちの名セリフの画像
少年チャンピオン・コミックス『範馬刃牙』第31巻(秋田書店)

 Netflixで8月24日からアニメ『範馬刃牙』「地上最強の親子喧嘩編」が始まり、さらなる注目を集めている板垣恵介氏による漫画『バキ』シリーズ。

 同シリーズにはさまざまなキャラが登場するが、その中でも欠かせないのが地上最強の生物である範馬勇次郎の存在。人間の域を超える強さを誇り、全世界の憧れの的。そのカリスマ性はアメリカ大統領にまで届いており、ボッシュから始まり、オズマ、トラムプ、バイデムといった歴代大統領たちが彼と会談し、アメリカとの友好条約を結んでいる。

 世界中の格闘家だけでなく、軍隊、そして政治家たちを恐れさせてきた範馬勇次郎。『バキ』シリーズでは、日本で内閣総理大臣が代わり、アメリカで大統領が代わり、最高権力者が変わるたびに作中でどのような登場の仕方をするのかが密かな楽しみだったりする。今回は範馬勇次郎の凄さを表現する、意外な名言を残してきた彼らとのエピソードを振り返りたい。

■仲曽根総理大臣「私はもう死ンでるのだよ」

 範馬勇次郎が一番最初に、国家に力を知らしめたシーンが仲曽根総理時代の官邸襲撃である。刃牙に触発されて自分の力を見せるという口実で行われたこの襲撃は、もちろんテロなどが目的ではない。俺にはそれくらいのことが平気で出来る、という意思表示なのだ。

 自ら電話で「今から一時間後首相をブチ殺しにいくぜ」と伝えて乗り込むと、機動隊が待機。その数を見て不満に思った勇次郎はその場にいた20人から30人の機動隊員を瞬殺してしまう。凄いのはここからで、騒ぎを聞きつけ100人の機動隊が集まるのを待ち、そろってから再び相手をし始める。

 100人の男たちが襲いかかるも、それを力で受け止めて押し返し、次々になぎ倒しながら官邸内に入ると、拳銃を持ったSPたちが発砲。まるで獣のように弾丸をかわして無力化すると、単独で総理の前に立つことに。そして、総理と握手をしながら踵落としで机を破壊し、その場を立ち去った。

 この一連の流れから総理は自分が殺されたも同然と判断したのだ。だから、周りの人間が駆けつけたときに「私はもう死ンでるのだよ」と呆然とした目で漏らしている。自分の発した言葉に嘘はない、それも範馬勇次郎の強さだ。

■主民党幹事長大沢一朗「この世でたった一人の腕力家なのです」

 勇次郎を巡って日本国家が本格的に動き始めたのは、前述の総理官邸襲撃事件からしばらく経ってからだ。アメリカはすでに個人での友好条約を結び、警戒を強めており、日本は勇次郎の対応にだいぶ遅れているといえる。そこで当時の首相である波斗山征夫に対し、主民党幹事長大沢一朗は危機感を持って対応すべきと提言している。

 彼は勇次郎のことを「腕力家」と表現する。武器を持たずに、腕力のみであらゆるものを制圧し、それを生業にしているというものだ。それは全ての男性の憧れで、勇次郎と同じような力を持っていたとしたら誰もがなりたいと思うはず、とも話す。

 大沢の説明を聞いていた総理も最初は、そんな馬鹿なという様子だったが、次第に顔つきが変わる。大沢に真剣に「範馬勇次郎という人物は この世で唯一の腕力家なのです 腕っぷし一本 全てを実現する 全男子の憧れですよ」」と諭され、固まってしまう。自由に世界を行き来して、好き勝手に生きている勇次郎にとって力だけで生きる「腕力家」という仕事はピッタリだろう。高級ホテルに何度も滞在しており金銭面は謎だが、恐らくフリーパス。支払いをしている勇次郎など見たくはない。

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