『地獄先生ぬ~べ~』に『いちご100%』…親に内緒でこっそり読んだ『少年ジャンプ』のちょっぴりセクシーだった名作漫画たちの画像
画像は映画3作品を収録した『地獄先生ぬ~べ~ THE MOVIE』のDVDより

 少年漫画といえば、先の読めない展開で読者をハラハラさせるバトルものや、努力や困難を通じて友情・絆を描くスポーツものが王道だろう。

 しかし少年読者たちが惹きつけられてきたもう一つの要素がある。それは、「ちょっとエッチ」なシーン。普通の少年漫画のなかにそうしたコマがあるとドキドキして、何度も見返したという人も多いのではないだろうか? だが、万が一そんな漫画を読んでいることが親や兄弟にバレたら、怒られたり、イジられたりする。そんな思いから、誰にもバレないようにコソコソ隠れて読んでいた少年も多いに違いない。

 今回は『週刊少年ジャンプ』の連載漫画から、「親に内緒でこっそり読んだ漫画」をいくつか振り返りたい。

■ホラーだけじゃない『地獄先生ぬ~べ~』

 第243話「鬼の目にも涙」で、男子生徒をパンツ化させて、女子生徒にその下着を履かせるというエピソードが描かれているのは、原作・真倉翔氏、作画・岡野剛氏による漫画『地獄先生ぬ~べ~』。

 1993年から1999年に連載された同作は、幽霊・妖怪や伝承・都市伝説を主なテーマとし、鬼の手を持つ童守小学校教師の「ぬ~べ~」こと鵺野鳴介が生徒たちとともにトラブルを解決するホラー漫画。1996年にはアニメ化もされ90年代後半のジャンプを支えた漫画だ。

 ホラー作品ではあるものの、『ぬ~べ~』ではギャグや時にはお色気シーンも珍しくない。前述のエピソード以外にも、第214話「ハレンチ妖怪・子泣きじじいの巻」では、小学校に侵入し赤ん坊のふりをして女性の胸を揉んだりする妖怪・子泣きじじいが現れたり、第55話「妖怪あかなめの巻」では、銭湯に現れた妖怪にビビって逃げ出した生徒やリツコ先生たちが一糸まとわぬ姿で描かれるなど、お色気シーンには枚挙にいとまがない。

 そもそも、エロスとホラーが合わさることは珍しくない。洋画ホラーを見るとお色気シーンやベッドシーンが必ずと言っていいほどあり、『ぬ~べ~』もまたその例にもれない作品なのではないだろうか。

 なお今年は『ぬ~べ~』30周年記念として、『地獄先生ぬ~べ~ 30周年記念傑作選3 セクシー編』という、お色気エピソードをまとめた単行本が発売されている。

■あまりにリアルな描写『D・N・A2 〜何処かで失くしたあいつのアイツ』

『D・N・A2 〜何処かで失くしたあいつのアイツ』は、1993年から1994年にかけて連載されたSF、バトル、恋愛要素が詰め込まれた桂正和氏の作品だ。主人公・桃生純太は、現代では女性の裸を見てしまうと吐いてしまう高校生なのだが、一人っ子政策が採られている未来の世界ではメガプレイボーイ(通称:メガプレ)として目覚めており、危険扱いされている人物だった。

 桂氏といえば『電影少女』に『I’’s』など『ジャンプ』の恋愛漫画を語るうえで欠かせない人物だが、どの作品でも女性キャラの作画のかわいさが衝撃的だった。『D・N・A2』も女の子はかわいく、そして生々しく肉体が描かれており、第1話から、桃生純太が同級生・佐伯倫子に誘惑をされるというセクシーなシーンで幕を開ける。倫子の「裸…みたでしょ」といういきなりのドキドキ展開に、どれだけの読者が気まずさを感じながらページをめくっただろうか。

■ちょっとエッチなラブコメディ『いちご100%』

 こうした『ジャンプ』のお色気路線を継承したのが、2002年から2005年にかけて連載された河下水希氏によるラブコメディ漫画『いちご100%』。どこにでもいるような平凡な中学生・真中淳平が、学年一の美少女・西野つかさと付き合うも、いちごパンツの少女・東城綾にも心を揺れ動かされるストーリーだ。

いちご100%』の最大の特徴と言ってもいいのが、「パンチラ」を通り越した「パンモロ」の表現。東城はドジっ子キャラで、コケるたびに下着があらわになる。そもそも第1話から「真中が学校の屋上でバッチリ見てしまったいちごパンツの少女に一目惚れし、その子を探す」ところから物語がはじまる。

 そして西野、東城以外にも、グラマラスなボディと積極的な性格の持ち主・北大路さつきがヒロイン争いに参戦し、その肉体を使って真中に言い寄っていたり、幼なじみの南戸唯は平気でお風呂に入ってきたりとセクシーシーンは絶え間ない。

 思春期特有の甘酸っぱい恋愛が感動的に描かれた名作だが、少年当時は親の前では読みにくかったという人も多いだろう。

 今回紹介した作品以外にも、『BASTARD!!-暗黒の破壊神-』に『まじかる☆タルるートくん』など紹介したい名作はいくつかある。また『ジャンプ』以外にも『週刊少年チャンピオン』で連載されていた『オヤマ!菊之助』などは、もはや「少年誌でここまで描いていいの?」というレベル。少年時代は素直に読めなかったこれらの名作たちを、当時の憧れを思い出しながら読み返したいところだ。

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