バスケットボールのワールドカップ日本・フィリピン・インドネシア共催大会は、8月27日に沖縄アリーナにて行われたグループリーグ第2戦で日本がフィンランドを98-88で破った。W杯では、2006年大会のパナマ戦以来、過去11戦全敗だった日本。17年ぶりの勝利という劇的な一勝となった。
この日の試合では、一時は18点もの大差がついたが、日本は後半で一気に巻き返し、大逆転勝利をあげた。
敗戦濃厚という状況からの逆転という劇的な試合展開には、バスケ漫画の金字塔『SLAM DUNK』のクライマックスである山王工業戦を想起したバスケファンも多かったようだ。
さらに、試合後には、同作と完全一致した名場面が誕生。FIBA公式が試合後にSNSで「Slam Dunk vibes」とコメントをつけた投稿で、『SLAM DUNK』の山王戦で桜木花道と流川楓がタッチをする名シーンを抜き出し、隣に渡邊雄太と富永啓生が同じような構図でタッチしている写真を投稿した。
名場面と完全一致したこの写真には「どちらも最高の瞬間ですね。感動しました!」「こんなん泣くわ」「FIBAよく分かってんじゃん」「バスケの良さが全て詰まった素晴らしい試合だった」と国内外から多くのコメントが寄せられていた。
もちろん『SLAM DUNK』作者の井上雄彦氏も試合に注目していたようだ。試合前にはSNSに「21時10分からフィンランド戦 日本のシュートが全部入りますように!!!!」と念を送り試合を楽しみにしていたようだ。念願の勝利後には「バスケを好きでよかったですよね皆さん!」と作中の赤木春子のセリフを思わせるコメントをポストし話題を集めた。
日本・フィンランド戦の試合後には「スラムダンク」がSNSでトレンド入りを果たしていた。世の中には『SLAM DUNK』をきっかけにバスケに興味を持った人やバスケを実際に始めたという人は少なくない。この日はバスケファンにとっては忘れられない夜になったようだ。
日本は29日にオーストラリアと対戦し、勝てば2次リーグ進出となる。『SLAM DUNK』では山王を制したあと、湘北高校は大敗を喫するが、そこは漫画通りにはならないでほしいものだ。