『チェリまほ』や朝ドラで大ブレイク!のほほん俳優・赤楚衛二が『仮面ライダービルド』時代に見せた“怒りの名シーン”3選の画像
仮面ライダービルド VOL.1 [DVD]/TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

 現在大ブレイク中の俳優・赤楚衛二さん。『チェリまほ』の略称で知られた2020年のドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』でブレイクを果たし、2022年後期放送のNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』でのヒロインの幼なじみ役をきっかけに、よりいっそう名を知られるように。その後次々と人気ドラマに出演し、2023年夏『こっち向いてよ向井くん』では、初のGP帯連続ドラマ主演を果たした。

 今でこそ、つぶらな瞳に人懐っこそうな顔つきが可愛らしいと評判の赤楚さんだが、実は2017年から2018年にかけて放送された『仮面ライダービルド』では、元格闘家の熱い青年・万丈龍我役を演じている。

 そこで今回は、のほほん俳優・赤楚衛二さんが『仮面ライダービルド』時代に見せた怒りの名シーン3選を紹介していく。

■脱獄犯・万丈龍我の初怒りのシーン

 まずは、『仮面ライダービルド』第1話「ベストマッチな奴ら」での、仮面ライダービルド・桐生戦兎との初遭遇シーンから。

 赤楚さん演じる万丈龍我は、元格闘家の脱獄犯として登場する。実は彼が捕まったのは、その後のストーリーにかかわる仕組まれた冤罪事件なのだが……。そうとは知らず捕まえにきた犬飼貴丈さん演じる仮面ライダービルド・桐生戦兎と、龍我はバトルになってしまう。

 このときの龍我は、「俺は誰も殺してねえ!」と無実を訴え、「奴らに捕まる」とひどく怯えた様子を見せていた。自分を捕まえようと現れた戦兎に対しては激しい怒りを見せ、殴りかかるなど抵抗を見せる。

 2017年の作品ということもあり、今見ると赤楚さんにも初々しさを感じ、若さ溢れる怒りの演技にも好感が持てる。また『仮面ライダービルド』では、通常のドラマではなかなか見られないような、本格格闘シーンも見どころだ。

 最終的には戦兎も龍我のことを信じ、逃走の手助けをすることに。このように、赤楚さん演じる龍我の初怒りのシーンは、意外にも主人公である戦兎へ向けられたものだった。

■亡き恋人の思いを知り初変身

 次は、第11話「燃えろドラゴン」で龍我が、今作の2号ライダーとなる仮面ライダークローズに初変身するシーンから。

 作中で龍我は戦闘などにも積極的に参加し、戦兎の相棒的存在となっていく。だがこの時点までは、仮面ライダーには変身できず生身で戦い、気合と根性で何とか乗り切っていた。

 この11話はこれまで以上の大ピンチの回で、敵のナイトローグたちに戦兎は追い込まれていた。一発逆転のカギは、まさに龍我が仮面ライダーに変身すること。このとき亡き恋人・香澄の“前を向いて生きてほしい”“その力を人のために使ってほしい”という思いを知った彼は、悲しみをこらえ内なる怒りを見せながら、ついに仮面ライダークローズに変身する。

 このシーンでの怒りは、これまでの龍我のように感情を表に出した激しいものではなく、内に秘めた静かなものだった。赤楚さんの迫真の怒りの演技が楽しめるだろう。

■仲間を守るために怒りの進化

 最後に、第31話「ほとばしれマグマ!」から。龍我が怒りの力によって、さらに強力な仮面ライダークローズマグマへと進化するシーンを紹介していく。

 この回で龍我は香澄の死の真相が、自分の覚醒を促すためのものだったと知ることになった。そして、それを企て恋人を死に追いやったブラッドスタークへ激しい怒りをぶつける。しかしそれでも強大な敵に力には及ばず、自分自身が倒されたばかりか仲間たちも窮地へ陥ってしまう。

 しかし龍我はここで、“また香澄と同じように、戦兎たち大切な仲間を見殺しにしてしまうのか”と自問自答する。そしてついにさらなる怒りで立ち上がり、仮面ライダークローズマグマへと進化を果たした。

 これまででもっとも激しい龍我の怒りシーン。まさに「マグマ」のように熱く燃える演技だった。

 この回は、クローズマグマへの初変身と、龍我の出生の秘密が分かる重要な回。ここまで龍我の怒りのシーンをいくつか紹介してきたが、実は『仮面ライダービルド』のストーリー自体に、赤楚さん演じる龍我を怒らせ覚醒を促すという敵の目的があった。

 

 今回は、のほほん俳優・赤楚衛二さんが『仮面ライダービルド』時代に見せた怒りの名シーンということで厳選して3つを紹介してきた。初々しさが残る赤楚さんの、熱い怒りの演技ばかりである。

 ここで取り上げたシーンは中盤あたりまでのもので、実は『仮面ライダービルド』はこれからクライマックスに向けて怒涛の展開があり、龍我にも壮絶な運命が待っている。赤楚さんファンやまだ見ていない方がいたら、ぜひチェックしてほしい。

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