『ゴルフ』『麻雀』『ファミリージョッキー』も…ファミコンで「親父」が自分用に買ってたソフト4選の画像
画像はファミコン用ソフト『ゴルフ』(編集部撮影)

 ファミコン全盛期の80年代、学校から帰宅したらファミコンで遊ぶのが楽しみだったという人も多いだろう。

 しかしファミコンは子どもだけのものではない。それを買い与えてくれた親のなかには、自分がファミコンに夢中になるケースもあった。子どもが遊んでいるのを親父が取りあげて、自分のカセットに差し替えて遊んでいたなんて話もチラホラ聞く。

 今回はそんな親父たちが夢中になった、子どもにとってあまり嬉しくない(?)親父向けファミコンソフトを紹介する。

■親父が家でショットを打つことにハマった『ゴルフ』

『ゴルフ』は、1984年に任天堂から発売されたファミコン初のゴルフゲームである。

 画面上に吹く風向きを読みながら、そのシーンに合った適切なクラブを選び、全18ホールでのアンダースコアを目指して遊ぶ。ボタンを3回押してショットをするシステムを確立させており、のちのゴルフゲームにも大きな影響を与えたと言われる名作だ。

『ゴルフ』はBGMがなく、効果音だけなのも特徴だった。タイミングを合わせてバシッとショットを打つ音と、ボールが飛ぶ効果音が印象的。うまくバーディーなどを出すと少し高めのけたたましい効果音が出るため、テンションが上がった親父も多かっただろう。

 当時、ゴルフのルールが分からなかった子どもたちにとっては、少し退屈に感じたかもしれない。しかし『ゴルフ』は、忙しくてなかなか本物のゴルフに行けない父親世代から支持された、ロングセラーゲームのひとつとなった。

■4人集まらなくても大丈夫! 勝てることがストレス解消にもなった『麻雀』

『麻雀』は、1983年8月に任天堂より販売されたゲームソフトだ。

 相手はコンピューターによる2人対戦であり、初級から上級まで3つの難易度で楽しめる。ちなみにファミコン が販売されたのが同年7月であり、『麻雀』はそのわずか1か月後に販売されている。当時はすでに他機種で麻雀ゲームが販売されていたが高額であり、ファミコンで安く販売すれば麻雀は必ずヒットすると予測していたのだろう。狙い通り、こちらのカセットは麻雀ゲームのなかでもっとも売れたタイトルとなった。

 今でこそ、麻雀ゲームはスマホやパソコンの無料ゲームで遊べることも多い。しかしその多くは広告が入り、わずらわしいのも事実……。

 それを考えると、この麻雀ゲームは画面いっぱいにパイが並び、シンプルに麻雀に集中できる。初心者レベルは誰でも勝てるような配牌をしてくれるので、昭和の親父たちのストレス解消にもなっていたことだろう。

■お小遣いを減らさずにパチンコが楽しめる! 『パチコン』

『パチコン』は1985年11月に東芝EMI(現:EMIミュージック・ジャパン)より販売された、ファミコン初のパチンコソフトだ。

 2種類の台が120台ずつあり、ハッキリした画面で釘をじっくりと確認できる。打ち止めまでの最短時間を競うモードと、制限時間内の玉数を争う2つのモードで楽しめるゲームだ。

 華やかな曲とともにオープニングがはじまるので、内容を知らなかった子どもたちは魅力的に思えてドキドキしただろう。しかしいざゲームがはじまると、ひたすら同じ画面でパチンコを打つだけ……。フィーバーすると本物のパチンコ同様大音量の音楽が流れるが、それにゾクゾクしたのはパチンコを知っている親父だけであろう。

 ちなみにこちらのゲーム、ボーナスステージでは玉の制限なしで打ち込める。お小遣いが減る心配がないのも、当時の親父たちにとっては嬉しいポイントだったのではないだろうか。

■おうちで手軽にレース予想! 馬を育てるやりがいもあった『ファミリージョッキー』

『ファミリージョッキー』は、1987年4月にナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)から販売されたファミコン初の競馬ゲームである。

 このゲームは16頭の馬から新馬を育て、天皇賞を目標に全16戦のレースに挑む内容だ。 馬には6種類の能力と10段階の数値が設定されており、レースに勝つことによりこれらの数値がアップする。

『ファミリージョッキー』は2008年にWii版も販売されており、こちらはWiiリモコンを手綱に見立てて馬を加速させるなど、親子一緒に遊べる内容となっている。しかしファミコン版では競馬のルールを知らないと面白さが分からず、ただ馬の競争を見ているだけで子どもたちにとっては物足りないゲームであっただろう。

 それでも競馬が好きな親父にとっては、家で気軽にレース予想が楽しめるうえ、ゲームでの持ち金額を競って楽しむこともできた。2人同時プレイも可能なので、夫婦で競馬を楽しんでいた家庭もあっただろう。子どもにとっては、どうせ走るゲームならマリオやロックマンをやらせてほしいと思っていたかもしれない……?

 

 ファミコンは当初“子どものもの”というイメージがあったが、買ってから親が夢中になってしまうケースも少なくなかった。

 とくに父親が自分の好きなゲームにハマってしまい、なかなかゲームを貸してくれなかったなんていう泣き笑いエピソードは多い。当時を思いつつ、懐かしのファミコンを今一度振り返ってみるのも楽しいだろう。