■巫女としても活躍! 火星の守護を受けた炎の戦士『美少女戦士セーラームーン』火野レイ
1992年から『なかよし』(講談社)で連載された武内直子氏による『美少女戦士セーラームーン』にも、霊能力を活用する人気キャラクターが登場する。
本作では星の守護を受けた「セーラー戦士」が登場するのだが、火星の守護を受けた炎の戦士・セーラーマーズこと火野レイは、実家の火川神社では“巫女”としても活躍している。生まれつき強い霊感を兼ね備えていることから、予知夢を見る力を持っていたり、魔除けの札を作ることもできる。
セーラー戦士に変身してからも、霊能力で邪悪な存在を探知したり、“悪霊退散”と書いた札と炎の力を組み合わせた数々の必殺技を披露し、作中、レイ固有の能力はさまざまな場面で活躍した。
ほかのメンバーに比べても勝気な性格が強調されているキャラクターで、漫画やアニメ版では「ハイヒールでおしおきよ!」や「火星に代わってせっかんよ!」といった、これまたレイの人となりをうまく表した決め台詞が登場しているのも見どころだ。
ちなみに、2014年から放映されたアニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』で、彼女は気位が高くクールビューティーな面が打ち出されていたが、スピリチュアルな能力を持つ点は健在で予言やタロットカードを用いた占いを披露していた。
巫女とセーラー戦士……という不思議な組み合わせが、奇妙でありながらも絶妙にマッチした“霊能”キャラクターといえるだろう。
霊能力……というと、どこかおどろおどろしいイメージを抱いてしまいがちだが、一方で漫画・アニメ作品に登場する女性たちは身につけた霊能力を見事に使いこなし、作中で鮮やかな活躍を見せている。美しく可憐な姿と霊能力という“ギャップ”こそ、彼女たちの大きな魅力の一つなのかもしれない。