『ドラゴンボール』や『刃牙』にも…人気バトル漫画で“絶対に強いられたくない大自然でのヤバすぎる修行”の画像
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 2023年6月18日に『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』が最終回を迎えたが、その直後、『鬼滅の刃 柱稽古編』のテレビアニメ化決定の一報が流れ、ファンが歓喜した。近年放送予定である柱稽古編では、炭治郎を含めた鬼殺隊の修行シーンがメインとして描かれるのだろうが、生死に関わるかなり過激な修行となりそうだ。思えば序盤の鱗滝左近次による修行も、自然を利用した過酷なものであった。

 さて、少年漫画にたびたび登場する修行シーンのなかでも、大自然の中でおこなわれる修業は見応えたっぷりである。サバイバル能力が問われることも多く、もしも遭難したら?と、自分の身に降りかかるかもしれないという想像も働く。そこで、絶対に強いられたくない“大自然での修行シーン”を3選紹介しよう。

■『ドラゴンボール』ピッコロが悟飯に課した修行

 “修行シーン”と聞いて真っ先に思いつくのは、鳥山明氏の『ドラゴンボール』だろう。本作で大自然の中での修行といったら、ラディッツ戦のあと、さらなるサイヤ人襲来に向けてピッコロが悟飯を鍛えるためにおこなった修行が印象深い。

 悟飯に才能を見出して修行させるピッコロだったが、サイヤ人を迎え撃ち地球を守るという名目があるとはいえ、悟飯からしたら突然連れ去られ、人も住んでいない大自然に1人で放り出された……という状況だ。

 さらに、修行場にピッコロが選んだ場所は、高い岩場が点在するものの植物はまばらに生えているのみで、周りは砂漠が広がっている。

 ギリギリ水の確保ができそうなのは救いではあるが、ピッコロ曰く“血に飢えた獣がウヨウヨいる”という。これについては、実際に恐竜のような巨大な獣に追いかけられるシーンもあった。武道着と長剣は支給されるとはいえ、常人であればまず生き残れない。

 しかも、このとき悟飯はたった4歳……。“6カ月間を生き抜きタフさを身につけろ”と言われても、なぜ自分が!?という気持ちだっただろう。

■『鋼の錬金術師』イズミ・カーティスへの弟子入り修行

 大自然の中での修行ということであれば、荒川弘氏による『鋼の錬金術師』を思い浮かべる人も少なくないはずだ。

 主人公・エドと弟のアルは、過去に師匠のイズミに無人島で1カ月過ごすという修業を課されていた。錬金術は禁じられており、支給品はナイフ1本。もちろん、電気も水道も家もない。

 まだ子どもだった2人は、当然動物を殺すことにも躊躇する。飢えにも苦しみ、精神的にも肉体的にも過酷な修行だった。なんとか1カ月を生き抜き、2人はイズミの出した「一は全 全は一」の答えにたどり着くのだが……。

 それにしても、前述した『ドラゴンボール』のように、恐竜のような猛獣はいない島だったが、イズミが密かに手配していた仮面をかぶった謎の男(イズミ夫婦の経営する精肉店の従業員)が夜な夜な襲ってきていたし、普通に考えたら野生動物でも子どもにとっては脅威だ。

 また、1カ月の長期間ならば、当然雨は降るし、飢えや渇きをしのがないといけない。そうなると寒さから身を守るためや、安全に食べ物を食べるために「火」が必須なのだが、それも一筋縄ではいかない。

 恐竜のような獣や最強の実戦部隊はいないが、だからこそリアルに「この状況になったら」と考えてしまう現実的なヤバさがあるシーンだった。

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