７月１４日から宮崎駿監督による最新作『君たちはどう生きるか』が公開となる。同作は事前プロモーションを行っておらず、予告映像はおろかあらすじその他がいっさい謎。過去の宮崎作品では『ハウルの動く城』の木村拓哉さんや、前作『風立ちぬ』での庵野秀明監督など、意外な人物のキャスティングが行われてきたが、今回でも何かサプライズ的な配役はあるのだろうか。
宮崎作品に限らず、普段は声優が本業ではない女優たちが、アニメ映画や吹き替え作品で声優に挑戦する例はあり、高い評価を受けることは多い。
そこで今回は、「アニメ作品に出演した女優」について１０代から４０代の男女３００人を対象にアンケート調査を行い、「演技のうまさに驚いた人物」を１名ずつ挙げてもらった。さまざまな女優に票が寄せられる中、特に意見の多かったものをランキング形式で紹介したい。（アンケートサイト「ボイスノート」協力）
■第3位『君の名は。』上白石萌音
まず全体の９.０％の人から票を集めて第３位に選ばれたのは上白石萌音さんだった。
２０１１年の「東宝『シンデレラ』オーディション」にて審査員特別賞を受賞し芸能界デビューした上白石さん。彼女の声優としての代表作は間違いなく２０１６年公開のアニメ映画『君の名は。』のヒロイン・宮水三葉役だろう。
山深い田舎町で暮らす少女である三葉はある日、東京に暮らす高校生の少年・瀧と入れ替わってしまう。この奇妙な現象と１２００年ぶりに地球に接近する彗星をめぐるロマンティックな映画は、当時の日本歴代興行収入ランキングで『千と千尋の神隠し』『タイタニック』『アナと雪の女王』に次ぐ第４位となる大ヒットとなった。透き通るような声質と等身大でひたむきな女子高生らしい演技が役に見事にハマっていた。
選んだ人からは「感情表現が豊か」（２５歳・男性）、「『君の名は。』は上白石萌音さんで大正解だと思ったから」（１８歳・女性）、「優しい声だけど声量もあって聞きやすい」（２６歳・女性）、「抑揚のない感じが素朴でとても良い」（３８歳・男性）と上白石の声の演技を大絶賛するコメントが届いた。
■第2位『千と千尋の神隠し』夏木マリ
続く第２位は１０.３％を集めた夏木マリさんだった。
２００１年公開のジブリ映画『千と千尋の神隠し』で湯婆婆と銭婆を演じた夏木さん。その圧倒的な存在感とかすれたハスキーボイスがいかにも欲深い老いた魔女らしく、印象に残っているという人も多いだろう。夏木さんは２０２２年２月から上演された舞台版でも朴璐美さんとのＷキャストで湯婆婆を演じた。
選んだ人からは「湯婆婆の演技が圧倒的だった」（２７歳・男性）、「圧倒的に夏木マリさん！ 夏木マリさんにしかできないものがあるから」（２６歳・女性）、「映画『千と千尋の神隠し』で湯婆婆の声をされていた際に声の威圧感がキャラクターにとても合っていてキャラクターに愛着すら感じたため」（３４歳・男性）、「渋くてかっこいいから」（３６歳・女性）、「貫禄や存在感があり、役に説得力があった」（４５歳・女性）というコメントが集まった。
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