『めぞん一刻』六本木朱美に『BLEACH』乱菊も…いい飲みっぷりが印象的だった“酒豪女性キャラ”の仰天エピソードの画像
ビッグコミックス『めぞん一刻』(新装版)第6巻(小学館)

ONE PIECE』のゾロや、『名探偵コナン』の毛利小五郎などなど、漫画やアニメに登場する豪快な酒豪キャラたち。それは男性キャラに限ったことではなく、いい飲みっぷりのキャラは女性にも存在する。だいたいにおいて問題行動を起こしがちな彼女たちだがその飲みっぷりは清々しく、見ているだけでこっちまで飲みたくなってしまうことも。

 お酒はほどほどに……そんなふうに思ってしまうかもしれないが、今回は酒豪な女性キャラを仰天エピソードも含めて紹介していきたい。

■『めぞん一刻』六本木朱美

 まずは高橋留美子氏の『めぞん一刻』に登場する、六本木朱美だ。スナック・茶々丸に務める朱美は、いつもネグリジェ一枚で酒盛りをしている一刻館の6号室の住人。常に酒を飲んでおり、五代の部屋に一の瀬花枝や四谷と乗り込んでは何かと理由をつけて宴会を始めてしまう、五代からすれば迷惑な存在だ。

 とにかくお酒にまつわるエピソードが多い彼女。男性に振られてお酒を飲みすぎてベロベロになった時には、間違えて五代を振られた男性だと勘違いしてキスをし、さらにそのあとで“響子に悪いから”という理由で彼女にもキスをするというありえない行動にも出ていた。ほかにも風邪で寝込んだ五代を囲んで、卵酒で宴会をするというエピソードも。

 しかし、姉御肌で面倒見の良いところもある朱美。響子が五代が朱美のことが好きなのではないかと疑うと、「あんたみたいな面倒くさい女から男とるほど、あたし物好きじゃないわよ。バカ」としっかり否定している。このひと言に背中を押され、結果的に響子と五代の距離は縮まることにもなった。

 そんな朱美も自分の勤めているスナックのマスターに、結婚を申し込まれて結ばれることになる。お酒が縁でいろんな人間と出会い、おせっかいをしたぶんだけ幸せになっているとも言えるだろう。

■『BLEACH』松本乱菊

 久保帯人氏による『BLEACH』に登場する松本乱菊も、酒豪キャラとして外せない。

 乱菊は護廷十三隊の十番隊副隊長として隊長の日番谷冬獅郎を支える存在で、数少ない女性の隊士だ。趣味が昼寝で仕事もサボりがちなので、冬獅郎にもよく怒られているがとくに気にする様子もない。

 乱菊は男勝りな性格で、先に紹介した朱美のように面倒見が良い姉御肌。そして、BLEACHきってのお酒好きなキャラでもある。何かあるとすぐに飲みたがるのだが、飲み仲間には元八番隊隊長で護廷十三隊総隊長(一番隊隊長)の京楽春水や九番隊副隊長の檜佐木修兵などがいる。

 乱菊のお酒にまつわるエピソードは諸々あるが、印象的だったのが、藍染が護廷十三隊を裏切り、虚圏へと姿を消したあとに描かれたエピソードだ。

 吉良イヅルが市丸ギンを巡ってのことで乱菊に謝罪に来ると、乱菊はイヅルを許すとばかりに「…食べてく?蕎麦饅頭」と話しかけた。と、ここまでは普通に茶菓子を一緒に食べるのかと思われるが、お茶を飲むのではなく乱菊はなんと湯呑でお酒を飲んでいた。そして、注がれるお酒を断ることなく飲み続けたイヅルは、酔って泡を吹いて倒れてしまい、乱菊のもとを訪れた修兵に介抱される始末であった。

 その時の乱菊は酔っている様子もなく、あろうことかお酒を瓶ごとラッパ飲みしていた。そこから見ても、護廷十三隊の中で乱菊ほどの酒豪はいないと思える。

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