『コブラ』や『マジンガーZ』にも… 機械なのに色っぽい! 漫画やアニメに登場する“女性アンドロイドキャラ”3選の画像
コブラOVAシリーズ Blu-ray BOX/Happinet(SB)(D)
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 近未来が舞台のSF作品には、機械の肉体に知能を宿した“アンドロイド”が登場することも少なくはない。作中で活躍するアンドロイドたちだが、なかには人間の女性を模した頭脳や体つきを持つキャラクターも登場する。

 今回は、機械の身体でありながらどこか人間のような色気を感じる“女性型アンドロイド”たちについて見ていこう。

■機械になっても、二人の“絆”は揺らがない… 『コブラ』アーマロイド・レディ

 1978年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載された『コブラ』は、寺沢武一さんのデビュー作にしてのちにアニメ化も果たした代表作である。

 左腕に取り付けた“サイコガン”を武器に戦う宇宙海賊・コブラの活躍を描くSFアクション作品だが、作中で彼の相棒として活躍するのが、機械の体を持つ女性、アーマロイド・レディだ。

 青く輝く生命金属・ライブ・メタルの肉体を持つ“アーマロイド”で、強靭な肉体と優れた知力を兼ね備えた女性である。ライブ・メタルというのは、古代火星人の遺した超技術によって作られた物体で、並大抵の兵器ではびくともしない。

 彼女はもともとは人間だったが、重傷を負ったことで生身の肉体を捨ててアーマロイドとなったという経緯を持っている。本名はエメラルダ・サンボーンで、なんとその正体はサンボーン公国の王女。コブラと出会ったことで彼の理解者となり、以降、二人は強い絆で結ばれていくこととなる。

 コブラの良きパートナーとして活躍し、冷静沈着でありながらも遊び心や茶目っ気を忘れない、まさに“淑女(レディ)”としての優雅な立ち振る舞いを見せた。

 実は作中で生身の人間に戻るチャンスはあったのだが、あえて機械の肉体として生きる道を選んだ。過去に強いこだわりを見せず、常に現在と未来を受け入れて進むしたたかさも持ち合わせている。

 強靭な肉体とクールな性格、そして機械でありながら大人の女性の魅力を感じざるをえないキャラである。

■切ない最期を迎えた哀しき乙女『マジンガーZ』ミネルバX

 1972年より放送された『マジンガーZ』は、永井豪さんが原作を手掛けたロボットアニメで、のちに続くロボットアニメブームの火付け役とも呼べる作品だ。

  本作には数多くのロボットが登場するのだが、なかでも女性的な見た目を持ち、マジンガーZとも深い関わりを持つのがミネルバX。元々はマジンガーZのパートナーとして設計されたロボットで、フォルムこそ女性のそれだが、カラーリングやディティールはマジンガーZによく似ている。

 悪の天才科学者・Dr. ヘルが設計図を強奪したことによって敵として登場するも、体内に組み込まれた“パートナー回路”の影響でDr. ヘルを裏切ることに。パイロットがいない状態で自立駆動するミネルバXだが、作中では涙のようなものを流したり、マジンガーZの“恋人”のように振る舞うなど、人間味のある描写も多かった。

 その後もマジンガーZの良き相棒として活躍するかに見えたのだが、襲来した機械獣によってパートナー回路を破壊されてしまい、再び敵となって兜甲児らの前に立ちはだかる。なんとかミネルバXを取り戻そうとする甲児たちの奮闘も虚しく、最後はミサイルによって破壊されることになった。

 無人機でありながら“心”を宿し、最後は非情にも仲間たちの手によって壊される……という悲痛なエピソードは、当時の視聴者にも大きな衝撃を与えた。

 その高い人気から後のシリーズにも度々登場し、なんと『真マジンガーZERO』(原作:永井豪さん、脚本:田畑由秋さん、作画:余湖裕輝さん)では、限りなく人間に近い女性型アンドロイドの姿を披露している。

 強力な戦闘能力と、その内側に秘められた優しい心という、なんとも切ない二面性を持つ女性型ロボットである。

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