■漫画史に残る瞬殺超人レオパルドン
記事のタイトルを見て9割、いや10割の『キン肉マン』ファンが思い浮かべたのはレオパルドンの顔ではないだろうか。作中どころか、漫画史に残るかませ犬の代名詞である彼は、『キン肉星王位争奪編』にてキン肉マンビッグボディ率いる強力チームの一員だ。
そんな強力チームが相対したのは、ラスボスのキン肉マンスーパーフェニックスが結成した知性チーム。パワー対知力の戦いになるのかと思いきや、知性チーム先鋒のマンモスマンがあまりにも強すぎた。強力チームのお株を奪うパワーで、ペンチマンを文字通り引きちぎり、続いてレオパルドンの出番がやってくる。
勢いよく「次峰レオパルドンいきます!」「グオゴゴゴ」とマンモスマンに向かっていくも、ノーズフェンシングに貫かれ「ギャアーッ」の断末魔とともに退場。セリフはたったの3つで、そのうち2つは叫び声なのだからあまりにも不遇だ。戦車をモチーフにした強そうな出で立ちとのギャップも相まって、ファンからはかませ犬、出オチキャラとして、むしろ人気すら出ている。
しかし、先のジェロニモ、カナディアンマンに続き、彼も後の『調和の神編』にて見せ場をもらっている。その際には、マンモスマンに瞬殺されたことを振り返りつつ「次峰レオパルドンいきます!!」のセリフとともに、強敵ランペイジマンへと立ち向かっていく。そこでヴェールを脱ぐレオパルドンの実力は……ぜひとも皆さんの目で確かめてほしい。
ということで瞬殺されてしまった悲しみの超人を3人紹介した。どのキャラも、悪魔将軍、マンモスマン、アシュラマンと作中屈指の強豪に敗れているだけまだ救いがあるのだろうか? 新シリーズでも見せ場があるし、本当に悲しいのは名前すら出ていない影の薄い超人かも?