待望の実写化シリーズ3作目『キングダム 運命の炎』公開間近! 戦う男たちを支える“たくましい女性たちの心震えるエピソード”の画像
映画『キングダム 運命の炎』キャラクタービジュアル信ver.(C)原泰久/集英社 (C)2023映画「キングダム」製作委員会

 2023年7月28日より公開予定の映画『キングダム 運命の炎』。シリーズ第3作目となる今作では、政の暗い過去に光明をもたらした女性の姿が描かれているが、『キングダム』ではたびたびたくましい女性キャラが戦う男たちの支えとなっている。

 たとえばメインキャラである河了貂や羌瘣は、それぞれ軍師や副将として主人公・信を支えているように、ほかにも数多くの女性キャラが登場する。そこで今回は、『キングダム』に登場するたくましい女性キャラの心震えるエピソードをいくつか紹介したいと思う。

 

※以下には、コミック『キングダム』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。

 

■出会った時から想いは変わらず…亡き夫の意志を継ぐ「瑠衣」

 まずはじめに、成蟜の第一夫人・瑠衣を紹介したい。

 瑠衣が曽祖母の80歳の祝いで屯留に帰郷している最中、呂不韋の奇策にハマった成蟜は咸陽への反乱軍の首謀者に仕立て上げられてしまう。反乱に対する討伐軍として信たち“飛信隊”が城の外で戦闘を繰り広げるなか、成蟜は幽閉されていた瑠衣の解放に成功する。

 しかし、救出までの道中で深手を負った成蟜は動くことができず、瑠衣に助けを呼ぶよう命令するが、成蟜のもとを離れるまいと献身的な姿勢を見せるのだ。成蟜の「お前が戻るまでくたばりはせぬ」という言葉を受け救援を呼びに走る瑠衣であったが、このシーンからいかに瑠衣が成蟜の心の支えとなっていたかが伺える。

 息を切らしながら曲廊を抜け、敵と見方の区別がつかない乱戦上に向けて、涙ながらに救援を訴える瑠衣。駆け付けた飛信隊とともに成蟜のもとに戻るが、致命傷を負った成蟜は王弟派を瑠衣に引き継ぐこと、そして出会った当初から瑠衣に惚れていたことを伝え、その命を散らすのであった。

 成蟜の遺志を継ぎ王弟派をまとめあげた瑠衣は、打倒・呂不韋を胸に政に忠誠を尽くすことを誓う。その後、呂不韋が起こした反乱の結果によって王座が決まる重大な局面でも、政と呂不韋が対話する際、政のそばでその行く末を見守った。

 もともとは王弟の第一夫人という立場であったが、今や王弟派をまとめあげ、国政に関わるほどにたくましく力を付けた瑠衣。成蟜に代わって政を支える重要人物として、今後も注目していきたい存在である。

■文字通り“命を懸けて”李牧を守った「カイネ」

 続いては、李牧に深い愛情を抱く趙のカイネを紹介しよう。

 かねてより李牧に対し、上官としての尊敬とは違った特別な思いを寄せているカイネは、類まれなる剣技をもって数々の戦場に出陣し、彼を支えてきた。

 中華統一の第一歩として本格的な侵略戦争を仕掛けられた趙国は、王都・邯鄲の喉元である宜安にて、秦軍と決戦を繰り広げることになる。

 しかし、秦の六大将軍・桓騎の策略にハマってしまった李牧軍は、ゼノウ一家の猛撃によりついに命を落としかけることとなるのだが、すんでのところでカイネ隊が鬼の形相で介入し、九死に一生を得る。

 奮戦するカイネの身を案じ、ともに脱出するよう李牧は促すも、彼女は「私は李牧様の盾です」と、その命を賭けて李牧を守るという献身ぶりを見せるのだ。

 息が詰まるほど目まぐるしい乱戦のなか、桓騎軍の将・黒桜が放った矢が李牧に迫るが、カイネは李牧を押しのけ、まさしく自らを盾としてその矢の直撃を受ける。さらにダメ押しで放たれた2射目もその身で受け落馬し、薄れゆく意識のなかでもなお、李牧の安否を気遣うのだった。

 戦場の極限下で描かれたこの2人の絆は、多くの読者が感動に震えたことだろう。これまでさまざまな戦場を支配し、中華の歴史を揺るがしてきた李牧を誰よりも近くで支えてきたカイネの生き様は、見事と言うほかないだろう。

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