■異色のダークヒーローが活躍『警部補ダイマジン』

 7月7日(金)夜11時15分放送スタートの『警部補ダイマジン』は、生田斗真さん主演のサスペンスドラマだ。原作は『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)で連載中の同名漫画で、原作はリチャード・ウーさん、作画はコウノコウジさんが担当している。

 本作の主人公は警視庁捜査一課のエース・台場陣。彼は自他共に認める優秀な刑事で、これまで数々の事件を解決してきた。しかしとある事件がきっかけで、法で裁けない犯人を秘密裏に始末する“特命捜査対策班”のメンバーとして働くことに……。

 “悪をもって悪を制す”というキャッチコピーが使われている通り、この作品では台場というダークヒーローの活躍が描かれる。強すぎる正義感ゆえに自分の手を汚す羽目になった彼が、どのような暴れっぷりを見せてくれるのか楽しみだ。見ごたえたっぷりの刺激的な物語に仕上がっているようで、ダークな作品が好きな人にもしっかり刺さることだろう。

 主演の生田斗真さんはもちろん、彼の“飼い主”である特命捜査対策班室長・平安才門を演じる向井理さん、台場の動きを怪しむ七夕夕夏を演じる土屋太鳳さんをはじめとして、豪華なキャスト陣の演技に期待が高まる。PR動画の時点で独特の雰囲気が伝わってきて、本編の開始が今から待ち遠しい。

 

 今回取り上げた3作品だけでも、恋愛にマネーゲームにサスペンス……と、まったくタイプが異なる2023夏ドラマの“原作もの”。ほかにも嘘から始まる夫婦関係を描く『ウソ婚』、五島列島を舞台にしたハートフルコメディ『ばらかもん』、池井戸潤さんの小説を原作とする『ハヤブサ消防団』などなど、実に多彩な作品が揃っている。

 原作を読んだうえでドラマを楽しむも良し、ドラマから原作に入るも良し……。いろいろな楽しみ方ができるのも、原作ものの魅力のひとつかもしれない。

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