■多彩な技の持ち主で絶対に喰らいたくない地獄の九所封じ
さて、悪魔将軍の強さはボディの硬度だけではない。多彩な技を持っており、そのどれもが相手に致命傷を与えるものばかりだ。
代名詞ともいえる「地獄の断頭台」を始め、普通のアイアンクローに見えるがバッファローマンを持ち上げるほどの「魔のショーグン・クロー」、軟体をいかして頭蓋骨を粉砕する「スカル・クラッシュ」など、多彩な技で相手を苦しめていく。そういえば、ヨガポーズで傷を回復したりもしていたな……。
そしてなんといっても、超人が持つ9つの急所に致命傷を与える「地獄の九所封じ」は、どれもが殺人技でもあるので絶対に受けたくない。
一番現実的な両足への攻撃である「ダブル・ニー・クラッシャー」も嫌だが、やはり恐怖なのは「地獄のメリー・ゴーラウンド」だろう。ダイヤモンドソードを両腕に装着し、前方に宙返りしながら斬り付けてくる。ロビンマスクのサファイア製の鎧を切り裂くほど……って反則じゃないのか……!?
それから「スピン・ダブルアーム・ソルト」も強烈だ。ジェロニモに使った際には回転の威力で竜巻のように見え、空中に放り投げてから「地獄の断頭台」につなげていた。いや、確かにすごいのだが、技をかけるほうも目が回りそうなもの。正確にニードロップ(地獄の断頭台)を仕掛けるあたりはさすがだった。
さて、こうして考えてみると、悪魔将軍の強さはやはり作中一番ではないだろうか。超人強度はもちろん、自在に硬度を操り、技のレパートリーもどの超人より多彩だったと思う。風貌もカッコよいうえ、残忍さも兼ね揃えており、多くの正義超人を恐怖に陥れたのは間違いない。