■もはや超常現象?コロニーレーザーも防ぐシールドファンネル

 次は『機動戦士ガンダムUC』から、MSの域を超えた力を発揮する「ユニコーンガンダム」だ。

 フル・サイコフレーム構造と、ニュータイプを感知して変形するNT-Dシステムにより作中では鬼神のごとき活躍をした機体だが、防御面も凄まじい。もともとユニコーンガンダムのシールドは、ビームを防ぐIフィールドバリアによって鉄壁を誇っていたが、そもそもこのIフィールド自体がユニコーンガンダムの時代では、大型MSにしか搭載できないような代物。それをしれっとシールドに仕込んでいること自体規格外とも言える。

 そんなユニコーンガンダムのシールドが真の力を発揮したのは、パイロットのバナージが覚醒したシーン。覚醒をきっかけにシールドが自動で動き出し、シールドに連結されていたビーム・ガトリングガンもなぜか起動し、ファンネルと化したのだ。

 バナージの意志に感応して、あらゆる攻撃をオートで追従し防ぐ3枚のシールドは、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のνガンダムが見せた「フィンファンネル・バリア」の比ではない。

 ちなみに、ユニコーンのシールド自体にはバーニアなどは一切付いていない。作者すら把握していない、完全にサイコフレームの発光による謎パワーなのだ。

■攻防一体、理想のオールレンジ兵器エスカッシャン!

 現在放映中の最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』には何と11枚ものシールドを操るガンダムが登場する。それが主役機の「ガンダム・エアリアル」だ。

 水星の魔女のガンダムは基本的に、GUNDフォーマットによる遠隔操作兵器を搭載している。その中でもエアリアルの「エスカッシャン」は、攻防一体の超兵器だ。

 学園での決闘用に出力を抑えた状態ですら、ディランザの装甲を容易に切り裂く攻撃力はもちろん、重力下での使用も問題なく長時間の使用にも耐えうる。歴代の『ガンダム』シリーズで見ても、これほどのハイスペックなオールレンジ兵器はダブルオークアンタのGNソードビットぐらいだろう。

 それにもかかわらず、エスカッシャンにはシールドの機能も有している。11枚すべてを連結させることで高い防御力を発揮するのは当然のこと、1枚1枚分離した状態でも敵のビーム兵器をシャットアウトしている。

 まだ描写がないため正確な防御性能は不明だが、作中ではいまだに真正面からエスカッシャンの防御を破った攻撃は存在しない。仮にこのまま無傷で最終話を迎えたのなら、歴代「最強シールド」の称号はエスカッシャンのものになるだろう。

 以上、たくさんのシールドで敵の攻撃を防ぐガンダムたちを紹介していった。どの機体も、実は作中屈指の火力を持っているのも面白い。やはり、火力と防御力は両立するものなのだろうか。皆さんが知っている鉄壁のMSと言えば、なにを思い出すだろうか?

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