『アンパンマン』の知られざる驚きの設定…カレーパンマンはアンパンマンの弟? “古い顔”はどこへいく?の画像
フレーベル館『あんぱんまん』 (やなせたかしのあんぱんまん1973)

 日本を代表するヒーローである『アンパンマン』。1988年に放送が開始されたアニメ『それいけ!アンパンマン』は、まもなく35周年をむかえようとしている。長きにわたり子どもたちに愛されている本作だが、実はあまり知られていない設定があるのだ。今回はそんな『アンパンマン』の知られざる“驚きの設定”をご紹介しよう。

■アンパンマンの古い顔は消えてなくなる!?

 アンパンマンといえば、“あんぱん”でできている顔が汚れたり濡れてしまうと力が発揮できなくなってしまう。そんなときはパン工場のジャムおじさんが作った新しい顔に取り替えることで、“元気100倍”に戻ることができる仕組みだ。

 アンパンマンがピンチに陥るとジャムおじさんやバタコさんが駆けつけて新しい顔を勢いよく投げるのは、本作ではお決まりのシーンだろう。しかし、ここで疑問なのが取り替えた古い顔の行方だ。

 実はこの古い顔については、アンパンマン公式ポータルサイトで答えが明かされている。「アンパンマンの汚れた顔は、交換したときどこへいくの?」という質問に対し、「新しい顔に変わったときに、前の顔は消えてなくなってしまうんです。」と回答があったのだ。

 困っている人やお腹を空かせている人に自分の顔を分け与えるアンパンマン。彼はあんぱんの種に“いのちの星”が宿り誕生したという神秘的な存在だ。

 奇跡のような出来事から生まれたアンパンマンだからこそ、古い顔は自動的に消えるというハイスペックなものになっているのかもしれない。たしかに、古い顔がいつまでも残っている光景を想像してみると、幼い子どもにとってはショッキングな映像になってしまうだろうから、“消えてなくなる”という設定は重要なのだろう。

 ちなみに気になるアンパンマンの顔の中身だが、同じく公式ポータルサイトで「つぶあんです」「とーってもおいしいそうです。」と明かされている。

■カレーパンマンはアンパンマンの弟だった!?

 本作に登場するカレーパンマンは、困っている人やお腹を空かせている人にカレーライスをふるまってくれるヒーローだ。

 アンパンマンやしょくぱんまんともたびたび共闘しており、良い友達関係を築いているように見えるカレーパンマンだが、実は連載初期のころは“アンパンマンの弟”という存在だった。

『月刊いちごえほん』(サンリオ)に連載されていた『れんさいまんが アンパンマン』の第15話でのこと。毎日忙しい日々を送っていたアンパンマンは、ある日ジャムおじさんに「ぼくのおとうとをつくってください」と頼む。自信がないジャムおじさんだったが、試行錯誤しながらなんとか作り上げたのが、カレーパンマンだったのだ。

 その風貌は、アンパンマンの顔を潰したようなもので、思わずジャムおじさんが「うわあ へんなのがでてきた」と驚いていたほど。作り出すまで何味のパンかわからなかったようで、ジャムおじさんが味見をして「カレーパン」と判明。それ以降、カレーパンマンとして登場するようになったという。

 アンパンマンの弟を作ろうとしてカレーパンマンができてしまうという、ある意味奇跡のようなエピソードだが、この“アンパンマンの弟”という設定はアニメ版では採用されていないようだ。

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