■普通に殴っても強そうな破壊力! 『るろうに剣心』の「二重の極み」

 最後は、和月伸宏氏による『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』で登場する「二重の極み」だ。この技は志々雄真実の十本刀の一人、悠久山安慈が10年かけて体得した必殺技である。「虎砲」や「通背拳」と違って打撃技ではあるが、1撃目で密着させているので今回は一緒に紹介したい。

 相手に打撃の衝撃を与える際にはどうしても抵抗が生じるものだが、その拍子に2度目の衝撃を与えることで抵抗を受けずに叩き込める。つまり拳での打撃だと1撃目は第二関節で抵抗を受けるが、2撃目は指を折り曲げて拳を当てる。そうすることで2撃目の衝撃が100%伝わるので粉砕できるというのだ。

 ふむ……理屈が分かったようでよく分からない。そもそも、これだけの破壊力があれば、1撃目の第二関節が折れてしまいそうだ。普通に殴っても十分破壊力がありそうだが……。

 まあ、登場する剣客たちは人間離れしているようなヤツらばかりなので、普通の打撃では勝てないのだろう。そしてこの技は、安慈と偶然出会った相楽左之助にも受け継がれていく。のちに互いが敵同士だと知ることになるのだが……。

 それまでどうも一線級とはレベルが違っていた左之助も、この技を会得してからは対等に戦えるようになっていく。以降は左之助の必殺技として何度も登場し、斎藤一もちょっぴり見直した様子を見せていたな。

 

 さて、ここで登場した必殺技は、相手に一度密着させた状態で本来の衝撃を伝えるものだ。どれも凄まじい破壊力を秘めているのだが、この技を使うには接近戦をする必要がある。

 どれも一撃で相手をKOできる可能性を持っているものの、比べてみると複数の敵や壁越しにも衝撃を与えられる「通背拳」が一歩リードしているかもしれないな。

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