2023年5月16日、女優の山本美月さんが第一子を出産したことを発表。夫である俳優の瀬戸康史さんは「先日、第1子が産まれました。感動し、涙しました」と報告。「この子がいる毎日はこれまで以上に楽しく、とても豊かな暮らしになっています。これからどんなことが起きても、家族で支え合っていきます」と決意を表明した。
2人は2016年のドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系)と、『Kiss』(講談社)で連載された有賀リエさんの漫画を原作とした2019年の実写化ドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)で共演していた。
瀬戸・山本以外にも、漫画の実写化作品での共演をきっかけに結婚に至った芸能人は多い。
まず2021年最大のビッグカップルの結婚となった星野源さんと新垣結衣さん。2人は2016年に放送され社会現象にもなったドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で共演しており、スペシャルドラマ『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!!』の撮影をきっかけに、結婚を前提とした交際を開始したという。
『逃げ恥』の原作は海野つなみ氏による少女漫画で、主人公たちは「就職としての結婚」という契約結婚をする。みくり(新垣)と平匡(星野)の結婚生活を軸に、現代にはびこる様々な男女間の社会問題にも触れた作品だ。
■反町隆史さん・松嶋菜々子さん夫婦もドラマきっかけで結婚
このように『パーフェクトワールド』同様、恋愛関係になる2人を演じた俳優が実際に交際に発展し結婚をするという例は少なくない。ともに作品を作り上げる中で、心の距離も近くなるのだろう。
誰もが憧れた美男美女である反町隆史さん・松嶋菜々子さん夫婦も、結婚のきっかけは共演した1998年のドラマ『GTO』(フジテレビ系)だった。
同作は藤沢とおるさんによる漫画が原作で、かつて最強の不良だった反町さん演じる鬼塚英吉が教師に着任し、その破天荒な性格で数々の問題を解決するというストーリー。松嶋さんは元々客室乗務員志望だった英語担当の教師でヒロインの冬月あずさを演じている。
このドラマでの共演をきっかけに、反町さんと松嶋さんは1999年に交際を始め、2001年に結婚。当時人気絶頂だった2人の結婚は世間を騒がせた。現在も、2人の子どもに恵まれて順調な夫婦生活を続けている。
続いては、2015年に放送されたドラマ『ど根性ガエル』(日本テレビ系)で共演した勝地涼さんと前田敦子さんの元夫妻。
同作の原作は1970年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載されていた吉沢やすみさんによる漫画で、1972年から放送されていたアニメも大ヒット。長くお茶の間に愛される作品だった。
松山ケンイチさんが主演のひろし役を務めたドラマ版では、原作から16年後の後日談という設定のオリジナルストーリーが繰り広げられた。同作で前田さんはバツイチで地元に戻ってきた原作のヒロインの京子ちゃんを、勝地さんはひろしを「先輩」と慕う後輩の五郎を演じていた。
2018年の結婚報告では「友人を介して知り合った」としているが、ドラマでの共演で親しくなったという面も少なからずあるだろう。なお、2021年に2人は離婚している。
また、2015年に『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』(TBS系)のタイトルでドラマ化された、警察組織へ復讐するために警察官となった青年と、かつての事件の実行犯を探るためにヤクザの組員となった青年の活躍を描いた作品は、原作は神崎裕也さんによる『ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-』というタイトルの漫画である。
この作品で主人公の龍崎イクオ役の生田斗真さんと警部補の田村小夏役の清野菜名さんが共演をきっかけに結婚している。5年の交際期間を経て2020年に報じられた2人の結婚は「ウロボロス婚」と話題になった。
作品内で直接の恋愛関係が描かれたわけではないが、やはり共演は結婚のきっかけになることが多いのだろう。今後もさまざまなビッグカップルが共演をきっかけに誕生していきそうだ。