■触れられたら最後…プッチ神父の“C-MOON”
第6部に登場するプッチ神父の持つスタンド“ホワイトスネイク”は、相手の記憶やスタンドを“DISC”として取り出すことができる。
それ自体十分に厄介な能力なのだが、のちに“緑色の赤ちゃん”を取り込み変質したことで、よりいっそう恐ろしい力を手に入れた。それが、約3km四方の重力を自分中心に逆転させることができる“C-MOON”だ。
重力の反転といわれても、すぐにはイメージしづらいかもしれない。簡単に説明すれば、プッチ神父が近づくと、彼の逆方向に引っ張られていくようなものだ。それだけなら、そこまで脅威とは思わないかもしれないが、しかしこの能力がもっとも恐ろしいのは、触れたものを“裏返し”にしてしまうところだ。
人間の場合も例外ではなく、触れられると内側から破壊され、強引にひっくり返されてしまう……これは想像しただけでもゾッとしてしまうし、触れられたら終わりなので攻略も難しそうだ。作中で徐倫は自身のスタンドによってうまく回避を成功させるのだが、ただしこれは彼女だからできた回避法であって、普通なら絶対に無理だろう。
触れられると体がひっくり返ると分かっているなら、絶対に喰らいたくない能力だ。
今回紹介した第6部のスタンド能力は、どれも不可避に近く、喰らってしまえば普通の死に方をできないものばかりだ。想像するだけでぞっとするし、対抗できるとも逃げられるとも思えない。だからこそ、これを初見で攻略できた徐倫たちはすごすぎるといえる。
バリエーションのあるスタンド能力はもちろん、攻略法や回避法も必見の『ジョジョ』。今後の展開も楽しみだ。