遠藤憲一、高畑淳子、唐沢寿明も! 大ベテラン俳優の意外な姿が見られる特撮作品の画像
『忍者戦隊カクレンジャー』DVD第1巻

 YouTubeの「東映特撮」チャンネルなどでは、過去の特撮ヒーロー作品を数多く配信している。ネット時代の昨今では、かえって昔の特撮ヒーロー作品に触れやすくなったが、そうした昔の特撮番組を見ていると大ベテラン俳優の若かりし日の姿など、意外な人物の出演に驚かされることがある。

■凄いコスチューム姿の遠藤憲一が見られる『忍者戦隊カクレンジャー』

 ベテラン俳優の特撮時代と聞いて、多くの特撮ファンが思い浮かべるのが遠藤憲一さんではないだろうか。『ドクターX~外科医・大門未知子~』などのコミカルな役から『BORDER』のようなコワモテの役まで幅広く活躍する遠藤さんは、過去には数多くの特撮番組に出演してきた。

『バトルフィーバー』をはじめ、『特捜ロボ ジャンパーソン』や『特捜エクシードラフト』へも出演しているが、遠藤さんの姿が一番よく見られるのが1994年のスーパー戦隊シリーズ第18作『忍者戦隊カクレンジャー』での「貴公子ジュニア」役。敵幹部の一人として出番も多く、物語を通して強敵だった。

 そんな貴公子ジュニアはヘビーメタル系バンドのような風貌で、踊ったり、ピアノやギターをかき鳴らしながら登場するキャラ。しかもいわゆるオネエ言葉で話すという、かなり奇抜でコミカルな敵役となっている。

『カクレンジャー』時代の遠藤さんは、現在と比べて顔は若いものの声質はあまり変化が無い。まだ見たことがないという人は、当時としてもインパクトのあった貴公子ジュニアのクセの強い活躍を是非味わってほしい。

■悪の女幹部姿が最高だった『仮面ライダーBLACK RX』時代の高畑淳子

 奇抜なキャラとして登場することが多い特撮番組の敵幹部たち。「意外な過去の姿」として外せないのが、高畑淳子さんが演じた『仮面ライダーBLACK RX』の諜報参謀「マリバロン」ではないだろうか。

 マリバロンは「仮面ライダーBLACK RX」の敵であるクライシス帝国の女幹部。強敵としてほぼ全編にわたって出演しているうえ、かぶりものの面積が少ない生身成分の強いビジュアルなので、当時の視聴者は覚えている人が多いだろう。また2000年代に入って以降は日本テレビ系『メレンゲの気持ち』などバラエティ番組への出演も増え、過去を振り返るVTR紹介で高畑さんのマリバロン姿を見たという人もいるかもしれない。

 クライシス帝国のキャラクター性が高い幹部の一人、独特の怖さを見せる演技、太ももが露わになっている大胆な服装と、どこを取っても印象的なマリバロンは当時、大いに話題となった。近年では母親役、そして祖母役として多くの視聴者たちを泣かせている高畑さんだが、この役こそが彼女の出世作と言っても過言では無いだろう。

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